戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

気になるあの子は・・・

秋ごろからだと思うのですが、
近くの国道を通るときに、隣接する廃道に
すらっとした背の高い草が並んで生えているのが気になっていました。


パピルス! のわけないよな・・・^^;
と思いながら、車を停めにくい場所だったので、
通り過ぎていたのですが、一昨日、とうとう確認へ行きました。

草丈は1.5mになるものもあります。
どうやら水辺や河原にはえる、ヌマガヤツリのようです。
長野県では希少種にもなっている、大型のカヤツリグサの仲間です。
(職員に、こんなに大きいなら本当に蚊帳が吊れそう、と言われました^^)


しかし、生えている場所はアスファルトとコンクリートの隙間。
それで並んで見えていたのね、と納得はしたのですが、
とても絶滅しそうな、やわな種類には見えません。
水が隣の崖からしみ出ているので、湿っているのは確かなのですが、
どうしてこんな場所にはえているのでしょう?

もっと花や実が枯れる前に確認しておけばよかった、
と今更後悔しています。
来年の宿題ですね^^;