戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

本草学と竜骨

保科五無斎コーナーの移転に合わせ、

江戸時代の博物学である「本草学」のコーナーも移転となりました。







こちらは、松代藩第八代 藩主 真田幸貫公も

化石に興味をもっていらっしゃったという資料を展示しています。

(そういえば、話題の大河ドラマともつながりますね…)



ケースが大きくなったので「竜骨」も追加しました。

瀬戸内海では、底引き網漁でこうしたものが上がるそうです。

ナウマンゾウやステゴドンゾウなどの化石ですが、

当時の人々は、得体のしれないこれらを「竜骨」と呼んでいました。



(こちらはステゴドンゾウの下あご化石になります)




中国の漢方の影響を受け、これらの化石も粉にして薬にもしたとのことです。

現在でも、その伝統が受け継がれています。