戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

風格を感じます

企画展「戸隠 七不思議」の準備もたけなわ? 

(修羅場とか、どろなわともいいますが…)



地元のボランティアの方々にお願いすると、早速資料が届きます。

ありがたいことです。


昔の蕎麦うち道具がそろい踏み、

蕎麦ぶち板(のし板)、めん棒、こね鉢はじめ

そば切り包丁、蕎麦きり板などなど、


どれも使い込まれた、歴戦の勇者たちの風格がただよいます。

いやさすが食文化として、蕎麦が根付いている地域です。

のし板のウラには、製作年月日が記されています。

昭和18年12月28日新調」



74年前、太平洋戦争の真っ只中のものです。

あわただしい年の瀬に新調したもののようです。




しかし、この地域には「年越し蕎麦」の風習はないとのこと、


どうして?という疑問が生じます。



この地では、お正月には細く長く生きるという縁起をかつぎ、

「うどん」を食した、とのこと。


しかも、角もち(切り餅にしたときの切れ端)を入れたそうです。

これも、怒って角を出さないように、とのこと。



すばらしい知恵だと思います。

勉強になりました。ありがとうございます。