戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

“山のかたち”

先日、クジラ化石(下顎)の復元模型を引き取りに神奈川県に行ってきました。その途中、中央道の境川PAから北側を眺めると、南アルプス(左)と八ヶ岳(右奥)、茅ヶ岳(右前)がよく見えました。写真の左側と右側で山の形が違うのがわかるでしょうか? 左側の南アルプスは、大地がもち上がり、削られてできたため、ゴツゴツしています。これに対して、右側の八ヶ岳と茅ヶ岳は火山です。火山灰や溶岩がつもってできた山なので、なだらかな裾野が広がっています。“山のかたち”には、その山の歴史が刻まれているようです。