戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

身近な材料で・・・

 寒くなってきましたので、今日は暖かい室内で火山の学習会をしました。“学習”というとなんだか勉強みたいで、堅苦しそうなイメージかもしれませんね。でも、今日は炭酸飲料(コーラ)やポップコーン、お麩を使って火山の仕組みについて実験しました。食べ物と火山、なんだか結びつかないように感じるかもしれませんね。ですが、炭酸飲料が吹き出る仕組みと火山噴火には、“気体が泡立つ”という共通点があるのです。ポップコーンはトウモロコシがはじけて爆発してできるお菓子ですが、この仕組みは大きさの差こそあれ、火山のブルカノ式噴火と呼ばれる爆発と似ています。ポップコーンはなぜ爆発するのでしょうか? お麩の実験は火山でおきるどんな現象と似ているのでしょうか??
 このほか、今年の2月に浅間山から噴火した火山灰や八ヶ岳岐阜県の火山から噴き出した火山灰を洗って顕微鏡で観察しました。火山灰の中には鉱物(マグマからできた結晶)が含まれていて、顕微鏡で見ると、きらきら輝いてとてもきれいなんですよ!
 どうですか、気になりませんか? 火山実験や火山灰に興味をもった方は、博物館までご連絡下さい!(電話026-252-2228)
 次回の学習会は2月28日(土)を予定しています。また、1月24日・3月14日には地震の学習会を開催する予定です。地震も身近な材料を使った実験で、なぜ大地が揺れるのか? その謎に迫りたいと思っています。こちらも参加者募集中です。

料理教室みたいですが、これもれっきとした噴火実験です。

お麩を使った実験。さぁ何がわかるのかな?

洗った火山灰を顕微鏡で観察中。見てみたい方は博物館までご連絡を!