戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

北アルプスの“かけら”

先日、河原で石ころ観察会を行いました。犀川には北アルプスから流れ下るいくつもの川が合流しているので、その河原には“日本の屋根”を形作る岩石の“かけら”がたくさん落ちています。中でも目を引くのがピンク色の石です。これは花崗岩といって、ピンクのもとはカリ長石という鉱物(石を作る結晶)です。こんな石は、そうそうあるものではありません。おそらく穂高有明山周辺から運ばれてきたものだと思われます。
河原の石ころ観察会はとても盛況でしたので、8月下旬ころにまたできたらいいなと思っています。ホームページなどでお知らせを出しますのでお楽しみに!