戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

七夕の日の珍客

今日は七夕、星空は見えるかな? 館でも七夕飾りをしました。

そんな日に珍客が現れました。夏の企画展示の準備をしていたところ、部屋の中をブ〜〜〜ンと飛び回る羽音がしました。ハチかと思いきやつかまえてみたら、後ろ脚がやたら毛むくじゃらで変な恰好ですがガのようです。

調べてみたらオオモモブトスカシバという名前でした。ちょうど飛んでいる姿が花粉団子を脚につけたハチのようにも見えるので、ハチに擬態しているのかもしれません。幼虫はキカラスウリを食べるそうです。
それにしても透明な羽(←スカシバ:透かし羽)をふるわせてホバリングしながら飛ぶ姿はガとは思えません。虫の世界の奥深さを改めて思い知らされるようです。