戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

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午後3時ごろ、小さな来客がありました。
この子です。

答えはテン。
高級な毛皮を持つことで有名な動物です。
近所で、外来種であるハクビシンを捕まえようとしていたのですが、あやまってこの子が捕まってしまったそうです。

元気なテンで、まだ子どものようです。必死に逃げようと穴を掘る仕草をしています。
黒い顔に、体は黄金色。よくみると、顔にはノミが一つくっついていました。か、かゆそうだ・・・。

カワイイ顔をしていても、テンは雑食でネズミなどの小型哺乳類や昆虫や果物を食べて生きています。
この子は、まだ元気なので、野生に戻すことにしました。
テンは夜行性なので、その姿をみる機会はまれです。
しかし、きょうは生きているテンの姿を観察することができました。