戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

春来りて

今日はお天気がよく、春らしい陽気でした。
こんな日に出かけないのはもったいない!と観察会の下見に繰り出しました。

少し高台へ登れば、戸隠山の山並みが美しいです。

屏風を立てたような戸隠連峰が横の広がりを、
その後ろに鎮座する富士山型の高妻山が縦の広がりを演出していて、
その共演に残雪がアクセントを添えています。
戸隠に住んでいると色々な角度から見る機会がありますが、
この眺めもなかなか素晴らしいです。
これから迎える新緑の時期は、さらにきれいでしょうね。

そして、本題の花のほうですが、
アズマイチゲという春植物の群落をあちこちで見つけることができました。

神社の土手だけでなく、畑や田んぼの斜面にも群生しています。
戸隠の中でも森林植物園のような人手があまり入らない環境で
これまでよく目にしていたのですが、
こうした農村景観の中に溶け込んでいる姿に、新鮮な驚きがありました。
また新たな戸隠の魅力を発見です。