戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

山の恵み

今日、ボランティアさんが持ってきてくださったのは、
リスの交通事故死体。
そして、山でとれたキノコ。

ショウゲンジといいます。くせがなく、おいしいキノコです。
今年は雨が少なかったせいか、最近までキノコの気配が全くなかったとか。
この頃の雨でようやく採ることができたそうです。


本来は一ヶ所にたくさんでるキノコですが、今年はわずかにこれだけ…
山の恵みは天候次第。
だからこそ、たくさん採れた時の喜びもひとしおです。


もう1つ、皮をむくと内側に黄色い層があるキハダ。

漢字で「黄肌」。まったくその通りの名前です。
この苦い黄色い部分が胃腸薬になるので、今でも漢方薬に使われています。
染料にもなるのですが、先日も草木染めの会で、参加者のかたが持参したものが鮮やかな黄色を出していました。
また是非いい色を出してもらおうと、黄色の部分を刻んでチップにしました。


山の恵みのありがたさを感じる、秋の日和です。