戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

虹色を夢見て

昨夜の天気予報では

26日の午前中は雨模様なんて言ってたので

イベントは中止かと思いきや^^;


晴れ男ぶりを発揮し

時折 晴れ間がみえるまで お天気回復^^;

森林植物園から柳沢の池へ歩いて

モリアオガエルの卵塊を観察してきました。


昨夜は思った以上にカエルたちはがんばったらしく

池にはたくさんの卵塊(およそ95個!)がありました



そして 今日も企画展の小ネタを一つ

キラキラの代表といったら やはり 宝石 なのでしょうね

つまり鉱物です 

鉱物は固まる時に結晶をつくります


しかし 宝石 はなかなか 家庭 では作れません
(できないわけではないようです。ただし・・・1000度位の窯が必要・・・)


ただ家庭でもきれいな結晶はつくれます

ちょいちょい紹介しているミョウバンもそうですが

これもできるそうです

ビスマスの人工結晶です
(誘惑にかられ・・・個人的に調達しちゃいました><)


青、赤、黄色など虹色に輝いています!
さまざまな色は固まる時の温度変化によって決まるそうです



色の正体は酸化膜で 

いわゆる薄膜構造による色(構造色)なので

シャボン玉に近いイメージです


ですので 酸化膜を取り除く(濃い酸性液につけておく)と

左下の本来のビスマスの色に戻ります

(普通はあえて戻す人はいませんね きっと)


ビスマスは金属ですが

融点(液体になる温度 271.5度だったかな?)が低く

お鍋で溶かせます


溶かしたものを固まったころあいをみて

つまみ上げたり

固まってないビスマスをほかの容器に流し移したりして作るそうです


人とは少し違う自由研究をしたいとか

お年玉が余っているという子は

豪勢に ビスマスで人工結晶づくり に

チャレンジするのもきっと面白いですよ

ただし少々危ない作業もあるので

必ず 大人 と一緒にやってね


材料をもってきてくれるなら

博物館でつくるのでもいいですよ〜