戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

やぶさめ

一本の電話から、今日の物語がはじまりました。

地元の方が「ヤブサメが落ちていたので、拾って館に届ける」とのこと…

「ヤ・ブ・サ・メ…?」    はて?




ヤブサメ」と聞いて、まず思い浮かぶのは「流鏑馬」でした

馬に乗って走りながら、的を狙って矢を射るもの…

鎌倉武士のたしなみでしょうかね。

それが戸隠に落ちていた? (;゚Д゚)! ?

「なんだろう」と思いながら、楽しみに待っていると

それは届きました。



とてもかわいい小鳥でした。


スズメよりも小さく、茶系統の地味目の色をしています。

尾羽がとても短いのが特徴です。

ウグイスの仲間の小鳥で、この時期、よく鳴いているそうです。

藪の中にいるため、姿を見ることは滅多にないそうです。

尾羽が短いのも、藪の中に暮らすための進化でしょうか。





そういえば、今朝、アカショウビンの声を聞くことができました。

あの赤い嘴、もう一回見たいものです。