戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

☆の競演…

博物館稼業をやっていると、いろんな相談を受けます。

「これは、いったい何?」と、不思議なものが持ち込まれます。


以前に紹介した、戸隠産の「土の金平糖」などがその代表です。

今でも語り草になっていますが、あれには参りました。


それに次ぐかもしれないものが、最近持ち込まれています。

またもや「金平糖」にそっくり…。

直径2㎝ほどの「イガグリ状の物体」です



これは自然のものなのでしょうか?

それとも、人の作った芸術品なのでしょうか?


「そこからかーい!」とのツッコミが聞こえますが、

みたこともない物質です。

とにかく、わからないものなので調べてみることにします。

キーワードは「エジプトのお土産」らしい、という持ち主の記憶です。


図鑑やネットで、調べてみたところ、正体がわかりました。

その名も「エジプトの星」…

エジプトの砂漠で拾うことのできる結晶体です。

マーカサイト(白鉄鉱)の結晶が、

ヘマタイト(赤鉄鉱)に置き換わったものとのこと。


パワーストーンとしても有名なのだそうです。

「へぇー」な世界でした。

エジプトにはいったこともないし、

こうしたモノに出会う機会もなかったので、勉強になりました。



閑話休題

今日も小学校の地層観察でした!

小学生が地層を観察している間、戸隠の地中の星

瑪瑙(めのう)を拾うことができました。



パワーストーンとしては「真実の石」とも呼ばれるらしいです !(^^)!

今日はエジプトと戸隠、両方の☆の競演でした