戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

かや

公民館行事のお手伝いに、戸隠スキー場へでかけました。
(お天気がどうにかもってくれて、ともかくよかった^^;)



かや刈りと草原についての講座です。


まず戸隠神社周辺のかやぶき屋根の建物を見学。



ふき替えて10年ほどで、乾きにくい北側から植物がはえだし、
傷んできてしまうとか・・・


昔は囲炉裏の煙でいぶされることで、痛みが進むのが抑えられていたそうです。
なるほどです。



国の登録文化財になっている建物は、ふき替えたばかりで、ぴかぴか。



こうした屋根の材料にするかや(戸隠ではススキ)を自前で確保するために、
スキー場で刈り取りをされています。


実際にゲレンデを歩き、かやを保管する倉庫ものぞかせてもらいました。


他の植物が混ざってはいけないし、
丈もある程度そろえなければいけないので、
全て手刈りだそうです><



いろいろなところに、人の歴史や工夫があるもので、
いつもとは違った視点で戸隠を歩くことができて新鮮でした。