戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

本日は啓蟄…

3月5日 今日は啓蟄

 

冬ごもりしていた虫たちが外へ出はじめる、

という二十四節気のうちの一つ…

 

先日、朝の館長視察時にシマヘビを見かけました。

(ヘビ嫌いな方は画像を見ずに、先に進んでください。)

 

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暖かさに誘われてでてきたものと思われますが、

その後の寒さで、凍死していました…

 

気温の乱高下はこんな影響が生じています。

 

しかも、その後回収しにいったら、この死体は消えていました…

 

うーむ、カラスの仕業かな?

 

素早いヤツめ…

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このところ雪もめっきりと減り、地上ではいろんなものが目につきます。

 

田んぼの氷もとけ、春めいてきました。

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地上も目が離せないのですが、

先日の飛行機雲をたくさん見たせいか、雲が気になります。

 

お天気の変化が激しい中、雲もいろいろ変化します。

 

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朝の雲は、刻々と変化…

 

 

 

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飯縄山の上にも、不思議な形の雲がたくさん、

 

雲の流れも速かったです…

 

 

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今朝の雲はこんな感じでした。

 

雲の合間に、うっすらと月が見え隠れしています。

 

 

 

そんな様子を見て、思いだしたのが次の歌…

 

天津風 雲の通い路 吹き閉じよ おとめの姿 しばしとどめん」

 

古今和歌集の中の僧正遍昭の一首ですね…

 

昔は、坊さんなのに、おとめの姿を思い浮かべるなんて、

煩悩がありすぎじゃないの…という感想でした。

 

おとめは、どうやら天女のことらしいです、

「昔は物を思わざりけり…」

 

僧正遍昭は、桓武天皇の孫とのことも、今回調べてみて知りました!

 

井の中の蛙

石垣の中のシマヘビでは、いけませんね。

 

今日も、おあとがよろしいようで…