当館の位置する柵地区は
能や謡曲で有名な「紅葉狩」の舞台です。
平維茂(たいらのこれもち)が妖術を使う鬼女紅葉(もみじ)と戦ったと伝わっています。
先週から博物館実習に来ている学生さんは、
卒業研究でその伝説について調べているということなので、
今日は、地層の下見がてら、伝説にまつわる地へ足を伸ばしました。
八幡大神に祈って矢を射たところ、とされています。
そして放った矢が落ちたところが矢先八幡。
現在の柵神社です。
裾花川の谷を隔てて、2キロちょっと。
中央の集落の右端あたりに柵神社があるはず!
双眼鏡を持っていけばよかったと、ちょっと後悔しました・・・
よく見えているガードレールのところまで実際に行って、
振り返って確認^^
矢本神社がなんとかわかりました^^;
すごいな~~~ 維茂・・・
現在はうっそうとスギが茂る、柵神社も参拝しました。
見事な彫りの龍や獅子の彫刻も見られました。
近くはしょっちゅう車で通りますが、参拝したのは何年ぶりでしょう。
この階段を上ろうとなかなか思えないもので・・・
実習生のおかげで頑張れました!
近くには、維茂に倒された紅葉のお墓、
「鬼の塚」もあります。
大きな五輪塔です。
伝説の場所が身近にあるというのは面白いですね。
地理的なスケール感を実感することができます。
頑張って神社まで行ったので、維茂の力強さにあやかって
実習生の卒研が無事に完成すること、
また、コロナに打ち勝って、平穏が戻ることも
お祈りしました。