戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

世界から拾い集める…

2週間ほど前の話ですが、

地元の方々と、荒倉山の秘境をたずねました。

 

「牛の鼻」という穴があり、そこにはお宮がある、

かつては、お神楽をあげていた…との話です。

 

これは、行ってみないといけないねぇ…

ということで、戸隠の有志の皆さんと行ってみました。

 

ありました、ありました。

 

30分ほどでいけるとのことでしたが、一昨年の大雨で崩れており、

沢登りのような状態で、たどり着きました…

 

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凝灰角礫岩だけでなく、こうした円礫岩も見られます。

なかなか複雑な地質です。

 

 

お目当ての「牛の鼻」に到着!

凝灰角礫岩の絶壁に、直径3m程のきちんとした丸い穴があいています。
ふしぎだなぁ…

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いった、みんなで記念撮影…(^^)/

 

ここからの眺めは、こんな感じ!

博物館はみえませんが、その南にある公民館がばっちり見えました。

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その帰り道、一緒にいった同僚がひろったのがこのビン!

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すごいです、なぜここにキリ●レ●ンの(340ml)完形品が落ちているのでしょうか?

1970年代のものでしょうか?

拾った方がうらやましい! なんという幸運なのでしょう!

今では人もいかないような場所ですが、
昭和という時代には、人がこのジュースを飲んだ場所だったということですね。

 

 

 

へんなものが落ちていた、この穴のことを調べていたら、

江戸時代後期の本にそれらしい記述がありました。

 

「コレモチイヌキノ穴」

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鬼女紅葉を征伐した「平維茂(たいらのこれもち)」が矢で射抜いた穴、

ということでしょうか?

 

牛の鼻は、この伝説の穴の位置とほぼ一致します。

「これかもしれないよね」と考えています。

 

 

閑話休題

ビンつながりのお話です。

昨日、ダニの研究で有名な先生からいただきました。

スペインのバルセロナでの国際学会のお土産とのこと…

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セルベッサ(スペイン語でビール)のビン、

なんとポリエチレンテレフタレート(P.E.T.)製の1リットル瓶…

 

日本ではみたことのないビンなので、いただいてまいりました。

中身も味わいましたが、軽めですっきり!

スペイン=ワイン大国かと思っていましたが、

 

さすが灼熱の地、

バル(酒場)では、まず冷えたセルベッサなのだ、そうです。

安くて、おいしい…とのお話です。

 

戸隠もひろいが、世界はひろい、

お話を伺って、まだまだ知らない世界があることを実感しました。

S先生、ありがとうございました!(^_^)v

 

荒倉山の穴からはじまり、ビンとのつながりで、世界が見えました!

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なかなか、世界は面白い。

 

柴犬館長はこの間、お留守番…

彼女も行きたかったようで、

「フンっ!自分ばっかり遊びに行きやがって…」と、

ちょっとご機嫌 斜めでした!

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