戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

1月17日 

1月17日になりました。

 

もう30年になるのですね。

 

都市の直下で起きたM7.3の地震… 高速道路が横倒しになった映像や、

 

ビルの倒壊、大火事、淡路島の野島断層などいろいろなことが思い浮かびます。

 

そのころ、私はまだ村の職員で、1月17日の朝礼で

一人一言スピーチする番で、地震について述べた記憶があります。

 

1995年夏には、戸隠も集中豪雨災害にあい、

土砂崩落が多発し、現場をみて回ったことも思いだします。

 

地質の博物館として、災害問題は避けていられないことを

心に刻んだ年でした。

 

今日は、隣県から学生さんの授業で案内…

 

 

なぜこの博物館の玄関にクジラの全身骨格があるのか…?

 

 

サメの歯やホタテガイの化石が見つかるのか、

 

一緒に考えながら解説を…

 

 

戸隠山はかつて海で、隆起してできたように、大地は大きく変化すること、

 

生命も長い時間かけて進化してきたこと、

 

その動く大地の中で、人々が工夫を重ね生きてきたこと、

 

などをご案内しました…

 

トラの手、クマの手のちがいは?などと質問を投げかけてみたり、

途中、途中に定番ギャグや実物に触れる体験を織り込みながら、

1時間半ほど楽しく…

 

大地の生い立ちとともに

人はどこから来て、

今まで何をしてきたのか…

そして、未来をどう考えるのか?

 

そんなことを若者たちに考えてほしい、と願っています。

 

うまく伝わったでしょうか…