戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今日は「本物」ゼミナール

今日は、本物ゼミナール

企画展「あなたの知らない豆の世界」をみなさんとみて回りました。

f:id:Naturalhistory:20190921142525j:plain

そこへ現れたのは、本物の豆の専門家!

試験場で大豆の品種改良に従事されてこられたかたです。

様々な豆について、熱くかつ丁寧に解説していただきました。

 

 普通の白い大豆、青大豆、黒大豆のちがいとは?

 中国やアメリカでは大豆は食用豆ではない!?

 あの小布施の有名なお菓子にも豆!

などなど、「へ~~~!」が目白押しです!

 

スペシャルゲストのおかげで、職員も大満足^^

当然かもしれませんが、豆ワールドには、

「あなたの知らない世界」

がまだまだつまっています!

展示がはじまって、さらに研究意欲がわく面白さ!

 

豆が人をよんだ企画展

豆と人とのつながりの深さ、強さ、歴史の長さを痛感しました。

ありがとうございました!m(__)m

 

 

あとかたづけ

今朝は冷えました!

標高約900mの職員の自宅で、9度だったとか。

9月で一桁です><!!

風邪をひかないように、気を付けましょう・・・

 

企画展開始から はや一週間。

ようやく片づけを始めました。

展示できなかったものは、撤収しました。

 

大型植物の押し葉標本をかざるために、

たたみ1畳分のパネルと新聞紙を駆使して

乾燥を試みたのですが・・・

f:id:Naturalhistory:20190920151520j:plain

クズは吸湿しないパネルの中で蒸れてしまったようで、

葉は変色、花もぼろぼろ落ちてしまいました。

毎日新聞紙をかえたり形を整えたりと、

苦労したのにな~~~;;

 

さらにショッキングだったのはネムノキです。

乾燥を終えて枝を持ち上げたら・・・

f:id:Naturalhistory:20190920151742j:plain

一つ一つの枝・葉が、

ばらばらに散らばり落ちたのです><

叫び声をあげたいくらいでした・・・

慎重にもちあげた小さなパーツを

すぐラミネート加工してなんとか間に合わせましたが、

不格好なのは否めません。

 

ネムノキは夕方になると枝や葉をたらす、

就眠運動をします。

枝葉の継ぎ目部分が弱いのかもしれません。

なかなか思った通りにいかないものだと

勉強させてもらいました・・・

 

先日寄った、東京駅の隣のJPタワー(KITTE)内の

東京大学総合学術博物館では、

ちょうど「メガロマニア植物学」という特別展を行っていました。

http://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0188

私が試みたものより、はるかに大きな葉、

例えばオオオニバスの葉1枚を

そのまま乾燥させたものもありました。

失敗して、ばらばらになってしまった葉を、

ビンの中に押し込めたものも展示されていました!

 失敗したのをただ捨てたくないよね、

 苦労したよね

と、とても共感できる展示でした。

そして、肝心の乾燥方法はいかに?

 

当館の玄関では現在

マメ科植物、ハギとオジギソウの花がきれいに咲いています。

f:id:Naturalhistory:20190920163402j:plain

豆ワールドへようこそ!

 

思わぬ苦労もあったけど、なんとか始まってよかったな、

としみじみ思います。

実家から

企画展が無事にはじまったところで、

東北南部にちょっと里帰りしてました。

稲刈りの準備で、田んぼの畔の草刈りもしました。

刈る対象ですが、仕事がらか、

ついつい目に入ってしまう、あれやこれや。

f:id:Naturalhistory:20160922062540j:plain

お! 長野だとけっこう珍しい、コバノカモメヅル。

地味な色ながら、面白い形の花です^^ タコ形?

 

f:id:Naturalhistory:20190917144247j:plain

道際にはネコハギを発見!

企画展でほしかった、花の写真がばっちり撮れました!

 

f:id:Naturalhistory:20190918094740j:plain

ススキにはカヤネズミの巣(中身は空)もついていました。

こちらは、刈り取ってから気づいたので、

お持ち帰りにしました。

 

作業がはかどらないと怒られるので、

このへんから心を無にして刈りまくりました。

ミッションはなんとか果たせました。

 

そうそう、企画展と言えばこれも実家から

f:id:Naturalhistory:20190919131021j:plain

 

大豆製品のケースの後ろに古い風呂敷をさげました。

今は亡き、祖母の遺品で、

裏側に隠れている住所から、昭和30年代のものとわかります。

味噌樽に醤油瓶、お店のマークが手をとって踊っています^^

斬新で楽し気なデザインがお気に入りの逸品です。

(このお店は現在はないようです)

日の目を見ることができてよかったです!

 

 

っぽく みえる

先日 こどもと釣りをしに川へ

バスにすら無視される有様で

坊主でとぼとぼと帰る途中

 

こどもが叫びました

お父さん! 

ヘビ!

ふんだよ

 

振り返り下を向くと

たしかにヘビがいました

 

ごめんね~と

あやまりつつしゃがむと

 

なにすんだ!

と じっと動かず無言のアピール

f:id:Naturalhistory:20190918153501j:plain

アオダイショウの 幼蛇 の ようだ
(ふっ、ずいぶん冷えてきたな・・・)

 

ついつい写真をパシャリ

通常 ヒト相手にこんな事したらものすごく怒られますが

ヘビも例外ではありませんでした^^;

 

首の根もとを膨らませておこります

 

俺の頭は三角だぜ~

マムシに見えるだろ~

って感じに

 

小心者の職員は

この子(アオダイショウの幼蛇)が言うように

マムシだったらどうしようと思えてきて

接写するのが怖くなり

頭三角にするところを撮れませんでした

(ネットに それっぽいのはあるので気になる人は見てね)

 

 

しょうもないついでに

先日よりはじまった

企画展「あなたの知らない豆の世界」

の マメニュース!

 

手作り看板にかわいいマメネズミがいます

f:id:Naturalhistory:20190918155944j:plain

f:id:Naturalhistory:20190918160112j:plain

ある場所のある角度でのみ

それっぽく見えます

 

他にもあるかもしれませんので

まめに探して

できれば

マメにSNSにあげてください

 

豆だけに・・・

おあとがよろしいようで・・・

秋の戸隠 三連休

今日は曇りがちでしたが、この3連休は天気に恵まれ、

多くのお客様に足を運んでいただきました。

しかも、今日は敬老の日ということで、無料開放日です。

みなさん、入り口で「ラッキー!」と笑顔です。

 

 

中秋の名月とともに始まった、

企画展「あなたの知らない豆の世界」も好評!

また、「水晶ひろい」を目当てに来館される方も多かったです。

f:id:Naturalhistory:20190914185247j:plain

しかも、いろんな方にご来館いただきました。

この小学校に勤めていた先生、

かつての大学の同期生、

美術館の学芸員さん(しらべもので)、等々

 

地の果ての博物館ですが、帰り際には、皆さん笑顔になっていかれます。

良かった! よかった!

 

三連休中、暇をみつけては、柴犬館長と秋探し!

しかし、ある事件で館長は、ちょっと不機嫌に…

f:id:Naturalhistory:20190916173720j:plain

田んぼの周りに張り巡らされた「電柵」に、触れてしまったため…

イノシシに荒らされないようにしてあるのですが、ついうっかり(*_*;

かなりのショックだったようです。

f:id:Naturalhistory:20190916173407j:plain

「危険な世の中になったものじゃ、(+_+) タメイキ~」

 って、、、館長まだ2歳では…?  

今後は秘書も用心しますので、どうか、お気をつけ下さい…

 

さて、稲穂が首をたれるほどに、赤トンボも色づいてきました。

秋の深まりを感じます。

f:id:Naturalhistory:20190916173559j:plain

 

 

ふくらんだ〇〇〇(←あえて伏字)も、今後色が変わるでしょう。

f:id:Naturalhistory:20190916173702j:plain



この秋の実を知らない子どもたちが、とても多いということに

ショックを受けてもおります

クルミツユクサなども気が付かない、見ようともしないのです)

 

館長、やはり実物をみたり、自分で体験しないとだめですね!

 

「そうよね、でも電柵はかんべんしてほしいわ!」

「あなたも、ちゃんと注意してね!」

 

戸隠の花豆もみのりつつあります。

豊作になると、よいですね。

f:id:Naturalhistory:20190916174220j:plain

「豆」展で戸隠にお出かけの際は、

こうした実りも味わっていただけるようお願いします。

 

 

 

世界に1つ

本日は第3日曜日

ってことで

博物館わくわく入門の日でした

本日のメニューは

「草木染めで世界に1つの手ぬぐいづくり」

です

 

参加者は少なかったものの

とびっきりのセンスの持ち主ばかりで

指導する立場のこちらが

それってどうやってやったの?

と おもわず聞きたくなるようなものばかり!

 

世界に1つだけの素敵な作品群をみてください

f:id:Naturalhistory:20190915125828j:plain

f:id:Naturalhistory:20190915125832j:plain

f:id:Naturalhistory:20190915125855j:plain

f:id:Naturalhistory:20190915134541j:plain

f:id:Naturalhistory:20190915134549j:plain

f:id:Naturalhistory:20190915134635j:plain

f:id:Naturalhistory:20190915134643j:plain

f:id:Naturalhistory:20190915134655j:plain

 

博物館のある 柵(しがらみ)は 草木染め に縁のある地なので

毎年1回は草木染めイベントはしています

興味をもったら

当館のHPをチェックしておいてくださいね

 

また

時間のある時なら

イベントでなくても

やり方の指導はできますので

お問い合わせください

 

どうにかこうにか・・・

連休初日。企画展が始まりました!

担当職員の目には、さわやかな晴れがまぶしすぎます・・・

午前中もラベルを追加しながら、

どうにか展示をスタートすることができました^^;

 

ここ数日、全職員を強制的にまきこみ、

準備が急ピッチで進められたのですが、

それぞれの得意分野が活かされた仕上がりです。

くずりゅう様をはじめマメの仲間たちなどがボードに固定

f:id:Naturalhistory:20190914164902j:plain

 

丁寧な黒板絵と、豆の配置

f:id:Naturalhistory:20190914164853j:plain

 

複雑な豆の花の模型

f:id:Naturalhistory:20190914164838j:plain

 

みなさま、お騒がせしてすみませんでしたm(__)m

でも、手伝っていただいて、本当によかったです。

ありがとうございます^^!

 

今日はボランティアさんたちの活動日だったこともあって、

大学生にこんなものも作っていただきました。

f:id:Naturalhistory:20190914151944j:plain

豆展オリジナル、ウェルカムボードです^^

もちろん全て豆。

左側の木は、「ジャックと豆の木」のイメージだそうです。

素晴らしい! 感動ものです!

 

もう一つ、職員がつくったものも、センスがよくてとても素敵!

f:id:Naturalhistory:20190914151020j:plain

学芸員の一言で決まった、ダジャレもきいています^^;

 

12月1日までと、期間も長いので、ぜひご覧ください。

 

ちなみに、来週の土曜日、21日14時から15時30分は、

企画展の展示解説(ほんものゼミナール)を行います。

準備の苦労話を含めて、みっちりお話しさせてもらいます。

申し込みはいりませんので、よかったらお寄りください。

 

もちろん職員に余裕があるときはいつでも解説しますので、

受付に声をかけてください!