戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

あとかたづけ

今朝は冷えました!

標高約900mの職員の自宅で、9度だったとか。

9月で一桁です><!!

風邪をひかないように、気を付けましょう・・・

 

企画展開始から はや一週間。

ようやく片づけを始めました。

展示できなかったものは、撤収しました。

 

大型植物の押し葉標本をかざるために、

たたみ1畳分のパネルと新聞紙を駆使して

乾燥を試みたのですが・・・

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クズは吸湿しないパネルの中で蒸れてしまったようで、

葉は変色、花もぼろぼろ落ちてしまいました。

毎日新聞紙をかえたり形を整えたりと、

苦労したのにな~~~;;

 

さらにショッキングだったのはネムノキです。

乾燥を終えて枝を持ち上げたら・・・

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一つ一つの枝・葉が、

ばらばらに散らばり落ちたのです><

叫び声をあげたいくらいでした・・・

慎重にもちあげた小さなパーツを

すぐラミネート加工してなんとか間に合わせましたが、

不格好なのは否めません。

 

ネムノキは夕方になると枝や葉をたらす、

就眠運動をします。

枝葉の継ぎ目部分が弱いのかもしれません。

なかなか思った通りにいかないものだと

勉強させてもらいました・・・

 

先日寄った、東京駅の隣のJPタワー(KITTE)内の

東京大学総合学術博物館では、

ちょうど「メガロマニア植物学」という特別展を行っていました。

http://www.intermediatheque.jp/ja/schedule/view/id/IMT0188

私が試みたものより、はるかに大きな葉、

例えばオオオニバスの葉1枚を

そのまま乾燥させたものもありました。

失敗して、ばらばらになってしまった葉を、

ビンの中に押し込めたものも展示されていました!

 失敗したのをただ捨てたくないよね、

 苦労したよね

と、とても共感できる展示でした。

そして、肝心の乾燥方法はいかに?

 

当館の玄関では現在

マメ科植物、ハギとオジギソウの花がきれいに咲いています。

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豆ワールドへようこそ!

 

思わぬ苦労もあったけど、なんとか始まってよかったな、

としみじみ思います。