戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

新年度 初日

新しい年度が始まりました。

 

長野市街地では、桜が満開となりましたが、

今朝は冷え込みました。

 

戸隠は氷点下まで下がりました。

 

車のフロントガラスも凍ります"(-""-)"

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そんな中、柴犬館長は元気にお散歩✖ 視察です…

 

いろいろな春を見て回ります。

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黄砂もひと段落して、きれいな西岳が水面に映っていました。

 

 

 

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「明鏡止水」

 

こんな心境で、退職した人もかつていたようです…

 

 

閑話休題

春先になると、雪解けで、いろんなものが顔を出します。

 

先日、拾ってきたのが、これらの化石f:id:Naturalhistory:20210401175408j:plain

 


ある場所(企業秘密…)からなのですが、

この時期、拾い放題です。

 

 

皆さんをお待ちしています…

 

さて、新年度を迎え、柴犬館長の初心表明です…

 

「今年度も、このまことに山奥の博物館をよろしくお願いいたします。

 

 山奥ながら、ここは人の本能に響くような活動をめざしております。

 

 誰もが学んだ、学校の雰囲気を生かし、

 

 北部フォッサマグナの地の利をいかした活動、

 

 そして、人とのふれあいを通じた学び…

 

 私の秘書が、ご案内いたしますので、

 

 ぜひとも、ごひいきに…

 

 秘書も、あと365日で定年です…

 

 その後は????

 

 卒業か????」

 

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これは、エイプリルフール?????

 

どうでしょう…

 

 

 

 

しかし、皆さんの支えがないとやっていけないのは事実…

 

 

 

今日も、おあとがよろしいようで…

 

 

 

 

 

3月31日 桜と黄砂

今日はとても暖かい一日でした。

3月とは思えない陽気です。

 

令和2年度最終日、退職される職員のお見送りがあり、

川中島古戦場史跡公園へ…

 

そこへ行くと、ソメイヨシノがほぼ満開状態です。

本来なら4月中旬が、こうした桜シーズンなのですが…

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まだ3月なのに、満開状態になるとは…

どんどん、開花が早くなっています。

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地球の温暖化の影響か…

 

 

 

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これは、昨日5時頃の豊岡地区からみた飯縄山

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今日、長野市街地から見た飯縄山

帰り道、市街地から飯縄山を見たところ…

青空なのに、かすんでいます。

 

 

昨日、今日と戸隠や長野市街地でも黄砂がひどいです。

こんな状況は、なかなか記憶にありません。
 

アジア大陸の内陸部から巻き上げられた砂ぼこりが移動性高気圧にのり

さらにジェット気流の影響で東へ動き、日本へも飛来…

 

地球は一つなのですよ、

大気や物質は循環していますよ、

ということを教えてくれるサインなのかなぁ…

 

赤土(ローム層)は、この黄砂が降り積もってできた、

という説もあるくらいです。

 

温暖化や内陸部の乾燥化によって、

今後、黄砂の量も増えるかもしれません。

 

砂粒だけでなく、いろんな物質も含まれているそうです。

注意が必要ですね

 

サクラが3月末に満開になってしまうのも、何かのサインなのでしょう。

 

危機がせまっているのでしょうか?

 

コロナ禍もなかなかおさまりません。

明日は、聖火リレー長野市にもやってくるのですが…

どうなるのでしょうか?

 

いろいろと考えさせられてしまう、令和2年度最終日でした…

あとわずか

市内で夏日を記録した昨日、

サクラの開花宣言となりました。

まさか長野で3月中の開花となるとは、

10年前は思いもよりませんでした^^;

 

標高750mの当館の桜はこんなようすです。

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つぼみのピンクが見えました!

着実に開花が近づいています!

 

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八重咲のスイセンはもう咲きそろってきました。

 

さて昨日は汗をかきながら

自宅からほど近い標高1000mの林を散策しました。

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春の妖精 キクザキイチゲが満開!

薄紫色の花がまぶしく輝いていました^^

 

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例年よりも2週間ほど早く春が進んでいる印象です。

去年のような寒の戻りも予報されていませんし、

これは本当にアッという間に夏になるのでは、

と今から恐ろしいです・・・

 

と、そうは言っても、暦はまだ3月。

年度をまたがずに机周りを片付けようと、

ごそごそしていたら、

みつけました・・・

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ハマダンゴムシの自然乾燥標本?です。

体長1.5㎝ほど

記憶が確かなら、去年の2月に上越の浜辺で拾ったものです。

このフォルムに、妙に心くすぐられるのは私だけでしょうか?

片づけをしてよかった!^^

というか、埋もれる前にどうにかしておけ、

と自主つっこみしておきます(-_-;)

 

 

今年度もあと少し

3月もあと少し

開館日でみると28,30,31

あと3日 1年ははやいな~

 

本日は今年度最後のイベント

自然観察教室

「メイプルシロップづくりと鳥の巣箱そうじ」

です

 

ここ数年続けているのですが

人気が高くこの時期のイベントなのに

夏前にはいっぱいになるという><

 

おそるべしメイプルシロップ効果

 

ただ だからといって開催数を増やせませんが^^;

 

今年の樹液の様子はというと

2/25に採集を開始

このときは

 ヤマモミジはけっこうでてました

 イタヤカエデはでず

 ウリハダはにじむ程度

 

2/28 前回イベントで設置した際は

 ヤマモミジは増えてはいるみたい・・・

 ウリハダはけっこうではじめ

 イタヤもとれそうなにじみ感

 

その後

3/5ころをピークに

3月中旬ころでほぼとまる感じ

たくさんはえているウリハダで

36Lほどのメイプルウォーターが採取でき

850mlのメイプルシロップができました^^

 

ヤマモミジは結局1.2Lほどしかとれず

イタヤカエデは頑張ってくれましたが 5L

 

 

それぞれ以下の数採集器を設置し

( )内は1本あたりの採集量ですが

 ヤマモミジ 1本 (1.2L/本)

 イタヤカエデ 3本 (1.7L/本)

 ウリハダカエデ 12本(3L/本)

 

ウリハダは優秀ですね

しかも たくさん生えてるし

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本日の樹液採集の様子

 

 

 

そして

ついでの鳥の巣箱そうじ

事前に巣箱は掃除したものを使うので

実際は付け替えですが^^;

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いつも 5つ つけるのですが

例年3つ使ってくれていればいいところ

 

ところが今年は5つすべてに

最低卵を産んだところまでの痕跡が!

3つは細い植物の茎などをメインの巣材にし

少々雑なあみこみの巣で

スズメかな~

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カケスの羽根をあしらったおしゃれなものもあり

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タマゴもそのまま?

ヘビにやられたかな?

 

のこり2つは

ミズゴケなどをメイン巣材として

少しふわふわしたものをさらに追加する

シジュウカラヤマガラっぽい巣

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こっちは成功したっぽい

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こちらは 卵のからが・・・

なんか荒れた感じが

巣のカップ形状もくずれちゃったし

ヘビにおそわれたりして

途中で放棄しちゃったかな?

 

ただ ここまでつかってくれるなら

 

来年は大きめのフクロウ用のもつけてみるかな?

過去にセンサーカメラにフクロウが写ったこともあるし

この辺にもフクロウは間違いなくいるはずなので

 

さて

コロナはなかんか終息しませんが 

博物館では感染防止を徹底して

来年度もさまざまなイベントを予定しています

 

興味を持たれた方はWEBの方でご確認ください

 

 

ちなみに来年度もこのイベントは開催予定ですが

樹液は3月中旬にはほぼとまるし

このところ雪どけも早いし

生き物たちも早めに動きだしている気がするので

3月末ではなくて

3月中旬の開催を予定してます

 

 

広いぞ!信州

この5日ほどの間に2回休みがあり、それぞれ車ででかけました。

一度は北西方向の小谷村へ、もう一度は南東方向の坂城町へ。

どちらも戸隠から車で1時間半ほどの距離です。

 

小谷では標高約1000mで今シーズン最後のスノーシューを堪能

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2メートルほどの積雪でした^^

 

一方、坂城町から千曲市にかけては里山で花めぐり

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3月頭にはすでに咲いていたというセツブンソウに

ぎりぎり間に合いました^^;

 

春は雪の量やとけかたで、季節の進み具合が全然違うので、

こんな楽しみ方もできます。

さすが広いぞ信州!!

 

現在、サクラ前線が県内を北上中です。

市内でも今月中に咲いてしまいそうな勢いです・・・^^;

博物館の標準木は現在こんなようす。

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もうすぐピンクの蕾が見えるかも!?

記録的な早さです><

 

さて、戸隠の森を紹介する企画展が始まったところですが、

なんと昨日、その「戸隠の森」が、宮中の歌会始(題は「実」)で

歌に詠まれました!!

 

高円宮妃久子さま

 戸隠の森にはびこる蔓柾(つるまさき)

 赤き実を食(は)むは眉茶鶫(まみちやじない)か

 

マミチャジナイとはこんな鳥です。

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(↑以前にプロから提供していただいた写真です)

ツグミの仲間で、秋の渡りの途中に戸隠で一休みしていきます。

好物は赤いツルマサキの実です。

 

野鳥好きで知られる久子さまが、

戸隠に何度かバードウォッチングに来られている噂は

耳にしていました。

戸隠の森は皇室も認める全国区です^^!

 

森の魅力をもっと知ってもらうための企画展。

今年は春、夏、秋とテーマを変えてご紹介します!

現場を見る…

今日も用事があって、信州新町へ出かけました。

 

信州新町美術館の対岸には

犀川ダム湖である、

ろうかく湖が広がっています。

 

そのほとりには梅園があり、ウメの花はきれいに咲いていました。

 

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しかし、国道19号が災害で通行止めです。

 

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この対岸に、実は大きな地滑りがあります。

 

善光寺地震の際に山が崩壊し、この地で犀川をせき止めました。

 

ここは、まさにその現場です。

この災害は、善光寺地震の後遺症ともいえるでしょう。

 

道路がどんどん沈んでいるそうで、当面様子を見るしかないような気配…

 

なかなか、大地は難しい!

 

ド根性フキノトウ 続報です。

いまいちピンボケだったので、取り直しをしてきました。

 

こちらも、当面、観察し続けます。

 

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人間も災害やウィルスに負けるな!!!!

 

智恵と勇気で、乗り切るんだ!!!!

 

是非見てほしい

昨日の暖かさに比べると

今日はちょっと肌寒い

おかげで暖房も今日はちゃんと仕事してます

 

昨日は外がやたら暖かいせいで

センサーはあったかいね

温める必要ないじゃんって感じで

仕事せず

 

でも

館内の気温はそこそこ寒かった・・・

 

なので 

変温動物のように温まりに外にでたら

こいつとばったり

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しばらく追いかけまわして撮影に成功><

 

ゆっくり追い回すと飛んでいかないキジさん

かねてから 敷地内でみかけるのですが

つい^^; 

追い回しすぎて最後には飛んで逃げられていました

今回はなんとか撮影に成功!

 

まだ温まらない><

他に何かないかな~

そういえば

ヤマアカガエルの声が聞こえないと思い

プールサイドにもいってみると

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17日にみつけた卵塊は発生が進んでいますが

水がどんどんなくなっていて風前の灯・・・

実はこの場所低学年用ゾーンで浅めの構造になっているのです

 

高学年用ゾーンをよくよくみると

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ほわっとした丸い塊がそこかしこに

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卵塊でした><

数えられただけでも30個ほど

中には

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黒い塊が・・・ 

なからオタマジャクシになったやつらでした

 

すると2週間くらい前にはあったのか・・・

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でも新しいのもあるようす

 

ただ繁殖期はおわったみたいで

これからは

オタマジャクシの季節となりそうです

 

もう少し温まりたい >< と

とり小屋へ

 

去年まで冬は温室暮らしだったのに

今年は野外の小屋で越冬した

ヒメウズラたちが飼われています

 

実は数日前から卵を産んでいて

今日もあった

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これで4こ目

 

たくましい><

 

水仕事ができそうなくらい温まったので館内へ

そして 水槽部屋に

 

すると 寝てる><

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警戒心の強いスッポンは身を隠してから寝るのに

あまりの陽気に油断したか?

 

はじめてみました!

かわいいじゃないか><

オスだけど萌えるじゃないか

 

そういえば水槽をリセットしたあとなので

しばらく警戒していた魚たちも

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ようやく落ち着いたようで

エサくれっていってくるようになりました^^

カメラ向けても 割と気にしなくなった

 

水槽がきれいで 愛嬌をふりまくこの時期は

ある意味貴重ですよ

 

なにせ 某職員は水槽掃除をよくさぼるので^^;

 

 

そうそう

いよいよ明日 26日の夜23:15にはNHKBS4K

(どのくらいの人が見られるのかわかりませんが)

博物館ワンダーランドという荒俣先生の番組が始まります

 

初回で4館が紹介されるそうですが うちもその1つ

最初の会で紹介されるなんてすごいですね~

でも 職員のだれも見られないので

見られた人はどうだったか教えてほしいです