戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今年度もあと少し

3月もあと少し

開館日でみると28,30,31

あと3日 1年ははやいな~

 

本日は今年度最後のイベント

自然観察教室

「メイプルシロップづくりと鳥の巣箱そうじ」

です

 

ここ数年続けているのですが

人気が高くこの時期のイベントなのに

夏前にはいっぱいになるという><

 

おそるべしメイプルシロップ効果

 

ただ だからといって開催数を増やせませんが^^;

 

今年の樹液の様子はというと

2/25に採集を開始

このときは

 ヤマモミジはけっこうでてました

 イタヤカエデはでず

 ウリハダはにじむ程度

 

2/28 前回イベントで設置した際は

 ヤマモミジは増えてはいるみたい・・・

 ウリハダはけっこうではじめ

 イタヤもとれそうなにじみ感

 

その後

3/5ころをピークに

3月中旬ころでほぼとまる感じ

たくさんはえているウリハダで

36Lほどのメイプルウォーターが採取でき

850mlのメイプルシロップができました^^

 

ヤマモミジは結局1.2Lほどしかとれず

イタヤカエデは頑張ってくれましたが 5L

 

 

それぞれ以下の数採集器を設置し

( )内は1本あたりの採集量ですが

 ヤマモミジ 1本 (1.2L/本)

 イタヤカエデ 3本 (1.7L/本)

 ウリハダカエデ 12本(3L/本)

 

ウリハダは優秀ですね

しかも たくさん生えてるし

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本日の樹液採集の様子

 

 

 

そして

ついでの鳥の巣箱そうじ

事前に巣箱は掃除したものを使うので

実際は付け替えですが^^;

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いつも 5つ つけるのですが

例年3つ使ってくれていればいいところ

 

ところが今年は5つすべてに

最低卵を産んだところまでの痕跡が!

3つは細い植物の茎などをメインの巣材にし

少々雑なあみこみの巣で

スズメかな~

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カケスの羽根をあしらったおしゃれなものもあり

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タマゴもそのまま?

ヘビにやられたかな?

 

のこり2つは

ミズゴケなどをメイン巣材として

少しふわふわしたものをさらに追加する

シジュウカラヤマガラっぽい巣

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こっちは成功したっぽい

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こちらは 卵のからが・・・

なんか荒れた感じが

巣のカップ形状もくずれちゃったし

ヘビにおそわれたりして

途中で放棄しちゃったかな?

 

ただ ここまでつかってくれるなら

 

来年は大きめのフクロウ用のもつけてみるかな?

過去にセンサーカメラにフクロウが写ったこともあるし

この辺にもフクロウは間違いなくいるはずなので

 

さて

コロナはなかんか終息しませんが 

博物館では感染防止を徹底して

来年度もさまざまなイベントを予定しています

 

興味を持たれた方はWEBの方でご確認ください

 

 

ちなみに来年度もこのイベントは開催予定ですが

樹液は3月中旬にはほぼとまるし

このところ雪どけも早いし

生き物たちも早めに動きだしている気がするので

3月末ではなくて

3月中旬の開催を予定してます