戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

カタツムリ殺人事件

 先日家の近くを散歩していた時のこと、薄暗い林の近くの小道に、大きなカタツムリが殻の口を上に向けて転がっているのを見つけました。その場所まで移動した痕跡が白いすじとなって残っていて、見るからにただ事ではない雰囲気です。
 事件の匂いがする・・・!、とその殻を拾い上げてみると、殻の中を動く黒い影が見えます。どうやらカタツムリは道を移動中に、何者かに襲われ、中身を今まさに食べられているところのようです。
 その犯人を特定すべく殻を持ち帰り、殻から出てくるのを待つこと3日、太いムカデのようで口に牙、おしりの先にもはさみのような突起をもつ、黒光りする昆虫が姿を見せました。

 調べてみるとこの虫はマイマイカブリの幼虫でした(成虫は8月6日のブログにも掲載しています。)やはり親と同じくカタツムリをエサにしているのです。うまく成虫になれるか心配ですが、しばらく飼ってみたいと思います(以前飼っていた成虫は脱走してしまいました・・・)。