戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

団粒構造

以前の日記に書いた、成因不明の「金平糖のような土塊」を覚えていますか?
今日は、これによく似たモノが持ち込まれました。コンポスターの近くに落ちていたそうです。これを持ってきたヒトは、「こりゃ、団粒(だんりゅう)構造だな」とニコニコしながらおっしゃっていました。

団粒構造という用語を、さっそく広辞苑で調べてみると「粉状の土壌粒子が腐植や石灰で癒着されて多孔質の直径1〜10ミリメートルの小粒をなすもの。通気・通水性が良好であるとともに、水分をよく保持し、一般的に植物の生育に適するので、土壌改善の目標とされる。」とありました。
もしかしたら、これかもしれない・・・。この団粒構造のモノが、ころころと動いて、土壌をくっつけていったら金平糖のような形になるのかも。まだ謎はつきませんが、なんとなく答えに近づいているような気がしました。当館は、毎日が不思議で溢れています。