戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

金平糖のような形の土塊を求めて

 今日は、以前ブログに書いた金平糖のような形の土塊の手がかりをつかむために、それらがみつかった場所に行きました。田んぼのすぐ横に、20個ほどあちこちに分散して落ちていました。そこは窪地ではなく、砂利が敷き詰めてあって、草も生えており、コロコロと転がってできたものとは考えにくい状況です。正体をあばく有力な手がかりは現場からもつかめませんでした。野外から戻り、職員で話し合っていると新しい仮説が飛び出してきました。これは、「つちのこ」の糞なのでは…(笑)。本当のところは、まだナゾです。ご存じの方はぜひご一報ください。

調べてみてもよく分からない、調べるとますます分からなくなる、ということはサイエンスをやっているとよくあります。しかし、その疑問がとけたときの気分は、すがすがしいものです。これがサイエンスの醍醐味で、それに病みつきになった人がたくさんいます。もちろん、当館の職員も・・・。
野外に出て、実際にモノを見るということは大切です。現場を観察することで、分かってしまうこともあるのです。みなさんも博物館を見て終わりではなく、実際に自然観察会や化石採集会などに参加してみてはいかがでしょう。実際にモノをみる楽しさが館の周囲にはたくさんあるのです。