博物館職員のオフィスには、こんなものがおいてありましたので紹介します。
菊花石(きっかせき)です。
放射状に伸びている白い結晶が「菊の花」のような形にみえるため、こんな名前がついています。
これは炭酸塩鉱物の一種で、方解石と石英の集合体からなっています。
鉱物や地学の図鑑で「菊花石」について調べてみると、英語の名前がのっていないことに気がつきました。
なぜでしょうか?
もう少し他の図鑑で調べてみると、菊花石は仮像(結晶の形が残っていても、元の鉱物が他のものにおきかわってしまっているもの)であるという説があるそうです。元の鉱物の正体がよく分からないので、正式な名前がつかないのかも知れませんね。どんな図鑑にのっている有名な菊花石でも、まだその素性はよくわかっていないのかも知れません。
しかし、この石は国の天然記念物にも指定されていますし、日本人にしっくりくる鉱物であることは確かでしょう。
今日から「河原の石ころ展」が再び始まりました。足を運んでみて下さい。