戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

大きなコイの剥製とコイの化石のお話

今朝、全長84センチメートルのコイの剥製が届きました。
その迫力にオドロキ!

すこしお腹がメタボぎみですが、貫禄のあるコイです。
この剥製は、来館時に声をおかけ下さればみることができます。

ところで、コイには歯があるってご存じですか?
のどに咽頭骨(いんとうこつ)といわれる歯をもっています。
この歯があるので、コイは硬い殻をもった貝類も食べてしまうのです。

咽頭骨はとても数ミリ程度と小さいものですが、しばしば化石としてみつかることがあります。長野市第三紀の地層からもコイの咽頭骨の化石が産出しています。

この化石は、11月20日から長野市立博物館本館(長野市川中島の八幡原史跡公園内)ではじまる化石巡回展でみることができます。
この展示は、長野市の大地の生い立ちをよく知ることができますので、足を運んでみて下さい。