戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

確実にステップアップ!

2月28日、冷たい雨の降る戸隠となりました。
3年ほど前から、この博物館にやってくる中学生が来館!

 

化石が大好きとのことで、いろいろなところに行っては発掘にチャレンジ!
この博物館にやってきては、鑑定をお願いされます。

 

彼の地元でみつかる、貝の化石や木の葉の化石が多いです。
恐竜の骨や歯じゃないか?という期待を持ってやってくるときもしばしば!

 

「これは、違うなぁ?骨じゃないね、木の破片だね…」と言われると、

「じゃあ、こんど必ず、本物を見つけてくるから…」

とファイトをむき出しにしていました。

今日は、電話をかけてくるときから、意気込みが違っていました。

「リベンジだから」と言って持ってきたのがこれ!

 

f:id:Naturalhistory:20190228090657j:plain

 

サメの歯の化石です。

 

信州ではなかなか見つからない化石の一つですが、
彼は大喜びをしていました。

 

詳しい種類は自分で調べて、また、報告しにくる!とのこと。
頼もしい中学3年生に成長したものです。

 

館の職員は、草木染のステップアップを目指して、型染めにチャレンジ。
カッターナイフで厚紙を切り、型紙をつくり、
もち米とヌカでつくった糊を塗り、そこだけ染液がしみこまないようにして、
出来上がったのがこれ!

 

f:id:Naturalhistory:20190228125730j:plain

 

とても良い出来だと思います。

3月17日の「わくわく入門」では、ちょっと進化した草木染にチャレンジします。
まだ、余裕がありますので、電話でお申込み下さい。
お待ちしています。

それぞれがステップアップしていることを感じます。
明日からは弥生3月、春はもうすぐ!
楽しみです。