戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

朝には、霜(しも)がおりる季節となりました。
昼ごろには、あたたかくなるので、全て融けてしまいます。

今朝、ちょっとだけ霜を観察してみました。

これは、博物館の駐車場に生えている植物に付着していた霜です。
針状の形になっていました。
石英のようです。

地学辞典で調べてみると、霜には二つの種類があるようです。
一つは形のないもの、もう一つは結晶の形をしたもの。
結晶の形をした霜のほうが、形のないものよりも気温が低いのときにできます。
この霜は、針状の結晶形をしていますから、明け方は寒かったということを伝えているのでしょう。
また、霜は、風のない晴夜にできやすいそうです。
きっと、おだやかなキリリッと冷たい明け方だったのでしょう。