戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

石造文化財

今朝は冷え込み、霜が降りました。
この時期らしい気温だそうですが、ここ数日暖かっただけに体にこたえます…
木々の紅葉の中でも一番遅いカラマツも、盛りを過ぎようとしています。

写真は博物館の3階から撮った陣場平山の紅葉。
もうすぐこの彩りも見おさめですね。


さて、秋の戸隠散策の楽しみの一つをご紹介しましょう。
それは「石造文化財」です。
長い歴史をもつ戸隠は、集落のあちこちに石仏や石碑などが見られます。
その数3000以上。
それらをすべて写真で網羅した「戸隠村石造文化財」という分厚いおごそかな本もあります。(←博物館でも売ってますよ^^)
そこから自分好みの石仏を探しては見に行くのが秋の戸隠散策の楽しみの一つです。

最近のお勧めは如意輪観音

肘をついてちょっと頭をかしげた姿が何ともいえず魅力的です。
近くに観音堂もあって、この地を治めていた代官が建てたとか。

こちらは橋の供養碑。道しるべも兼ねています。
大雨で落ちた橋を供養し、安全祈願も兼ねて建てたとか。文化七年(1810年)の建立です。

地域の物語をたくさんの石造文化財が語りかけてくれます。
自然と歴史と両方を楽しめるのが、戸隠の魅力ですね。