戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

地層観察授業にて

高校生の地層観察の授業コースは、内容的にも肉体的にもいつもよりちょっぴりハード。
林道を進むと、イノシシの生活痕があちこちに見られますし、
今日はヤマドリの幼鳥が3羽飛び出してきました。
地層だけでなく、生の自然を体感してもらうのも野外授業の醍醐味。
今日は変わった植物も見られました。

赤い小さなバナナのような実がいくつもついた植物が、地面からにょっきり。
ツチアケビというランの仲間の実です。
葉緑素をもたず、ナラタケというキノコが分解した栄養をもらっていきる「腐生植物」の仲間です。


野外での思いもかけない出会いがありつつ、地層観察を元気に終えた生徒たち。

色々な経験を積み重ねて、それらを糧にしていってもらいたいな、と(老婆心ながら^^)思います。