戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

残暑の影響?

残暑厳しい中、来週末の観察会の下見で茶臼山の植物園へ!

途中リンゴ畑へ寄り道しました。

だいぶ見慣れてきましたが、

初めて見たときには、小さな木に大きな実がたわわに実っているようすが

絵本の中の世界のようで、本当に感動しました^^

農家さんの一年の苦労の結晶です。

今年の出来はどうでしょうか?

 

見晴らしのいい植物園^^

下りはいいのですが、こう暑いと登りは大変・・・

 

下を見ていると、足元に

大きなキノコを発見!

いかにも毒のテングタケの仲間です^^;

 

すぐそばでも落葉が持ち上がってましたが・・・

 

うなだれながら姿を現す、ギンリョウソウモドキの集団><!!

 

こちらはキノコではなく、れっきとした種子植物

葉緑素はもっていないので、菌から栄養をもらっていますが、

下向きの頭の中には花が1つ入っていて、蜜も出します。

そして受粉すれば、ちゃんと種をつけるのです。

 

それにしても、今年は残暑が厳しいからでしょうか?

ちょっと時期が遅いように思います。

秋らしくなるまで待っていてもなかなか涼しくならない!

と、やきもきして顔をだしてしまった??

(と、勝手な妄想・・・)

秋のキノコも遅いように感じます。

 

さらに、今日はイボタノキに、

イボタロウムシの蝋(ろう)もみつけました。

思えば今年の春は、

このイボタロウムシが作った蝋をいただいたことから、

シーズンが始まったような・・・

気にしていると出会うのが面白いところです^^

 

まだ繊維状で軟らかかったので、失礼して中をのぞいてみました。

 

羽があるのが雄の成虫です。

幼虫が蝋を分泌するそうで、

その中で成虫になって外に出るところだったのでしょうか?

 

歩けば棒に当たる、出会いの面白さ。

本番も楽しみです!