戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

先日、鳥好きのかたから、こんなものをいただきました。

昨年から自宅の庭にかけていた巣箱の中身だそうです。
シジュウカラという小鳥が使っていたとか。


コケを巣箱の中にたくさん敷き詰めて、ふわふわのお蒲団をつくっています。
厚みも10cm近くあります。
小さな小鳥の仕事ですから、大変な労力ですね。


さらに、直接卵を産むところには、動物の毛でやさしくカバーされています。
その中に、小さな卵がなんと9個も。


この巣をくださったかた曰く、近くにネコが多いので、
巣を途中で放棄してしまったのではないか、とのこと。
卵は1年近くたっているので、中身はすっかり乾いているようで軽いです。


鳥の生活を物語る、大切な資料です。
4月27日から始まる春の企画展「鳥展」で活用させてもらおうと思います。