戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

初夏のダニもおもしろい

今日から6月!新緑もまぶしく、

ハルゼミたちも鳴きはじめました。

 

柵小学校の子どもたちが卒業記念の日時計

そこには赤いダニがみられるようになりました。

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この時期、よく目立ちます。

 

タカラダニの仲間のようです。

一説にはメスしか見られないのだとか…

人を刺すわけではないのですが、

いっぱいいると、ちょっと不気味な感じです。

 

アリが苦手な職員にとっては、眉をひそめざるをえません。

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そんな中、日時計にはミノムシもくっついていました。

人間なら、こんな状況下では熱中症で、倒れてしまいそう…

暑くないのかなぁ?

人間の想定を超える、節足動物の生活です。

 

そんな中、土壌生物の勉強会に、参加させていただきました。

枯れ葉が朽ちた腐植層の中から、ミミズをはじめ、ダニやトビムシ

ムカデやヤスデ、コムカデにヒメミミズ…

さらには陸貝の仲間も見つかります

もちろん嫌いなアリたちもたくさん (-_-;)

 

森の分解者たちの多様性や役割を考える、よい機会になりました。

みんな違って、みんないい!

やはり、普段は見えない存在ですが、

生態系を支える役割を持っているのだ、と実感できました。

 

自分で捕まえ、本物をみることで、この年になっても気づくことが多いです。

見ると見ないとでは、大きな差が出るなぁ…

一方的に嫌ってごめんね! ダニの皆さん…