戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

知らなかったな~

今日もアピール糞があったようです

桑の実をたべた紫色のやつ・・・

しかも2つも

 

近くに実をつけている桑があったかな?

グミはあるけど・・・

 

ちなみに うんち のことを

丁寧に言い換えると「おさがり」というのですが

ご存知でしたか?

 

そんな おさがり のお話・・・

 

 

7月に入り 月末には夏休み

来週末には夏の企画展がはじまります

 

その準備に普段動かすことのない

常設展の標本を動かす機会がありました

 

「月のおさがり」です

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もともとはビカリヤという

熱帯マングローブ林に生息する

巻貝の化石なのですが

貝殻の中にオパールが結晶化して

貝殻は地下水の浸食を受けて溶け

オパールだけになったものです

 

この姿に昔の人は

白い光をたたえる

「月のうんち」と

呼んだそうですが

 

きれいなので神様になることとなり

うんちを「おさがり」と

言い換えることになったそうです

 

普段ケースから出すこともないので

このおさがりが

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はずれる構造だったのをはじめて知りました^^;

 

くっついたままだと

梱包気を使うな~と

思っていたので 

少しほっとしました

 

ちなみに

こちらは

本館で行われる夏の企画展

「石ころものがたり~アンダーグラウンド長野~」

で展示されますので 

オパールでできた月のおさがりを

戸隠や瑞浪までいかないでも見られるチャンス!

 

長野市立博物館までぜひ見に来てくださいね