戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

花盛り

月曜の早朝から帰省していた某職員

4日ぶりに帰ってくると、、、

 

花壇のチューリップは咲いていますし、

 

月曜に開花宣言だった桜(ソメイヨシノ)はすっかり満開になっています。

全く、別世界でした(@_@;)

 

昨日の奥社の調査が終わった後、

慌ててご近所のコブシの花を見に行きました。

 

ビニールハウスのビニールが完全に張られる前に

かろうじて間に合いました^^;

 

今日も館のそばをトラクターがよく走っています。

農家さんには忙しい季節が始まりました。

 

今日、館の3階のベランダから撮影しました。

うららかな春景色。

奥の山のカラマツ林も、うっすらと色づきだしています。

 

奥のグランドのサクラの下で花見をしていたという

同級生グループが、

ほろ酔い加減で館に見学に来てくださいました^^

 

そのグループよりも、さらに20年以上前に卒業されたというおばあさんも来られ、

卒業アルバムが見つかり、貴重な昔の話をお聞きすることができました。

 

さらに、今日は九州から博物館の関係者も来館されました。

当館を設計した東大の先生に紹介されて、

わざわざ来てくださったとのこと。

博物館学に加え、家具の研究もされているそうで、

当館の古い学校資料やそれを収納している棚が、

とても興味深かったとお話されていました。

 

 

棚の上段と下段とをつなぐこのでっぱりに、

長年の謎を解くヒントがあったそうで、

 

「来てよかった!」と喜んでいらっしゃいました。

 

思わぬところでお役に立てたようで、

びっくりですが、こちらも嬉しい限りです^^

 

 

実家の方では、ソメイヨシノは終わり、

新緑と山桜の季節になっていました。

そこで、思わぬ花と出会いました・・・

 

 

家の裏の竹が重そうにしなっているなと思ったら・・・

 

花をつけています(@_@;)!

 

黄色く細長いのが雄しべの先の花粉を出す「葯」です。

採集してみると

雌しべの先も外側に少し顔をだしていて、

花粉をキャッチするようになっていることがわかりました。

 

ネットからの情報では、

5年ほど前から全国的に淡竹(ハチク)の開花が始まっているとのこと、

淡竹の開花はおよそ120年周期で、

前回は明治30年代だったそうです。

 

珍しい現象に出会えたことは喜ばしいのかもしれませんが・・・

 

タケやササは花が咲くと、

地下茎でつながった全ての竿が枯れます。

 

これが全て枯れる・・・

(全体に黄ばんできていて、

すでに根元がくさって、完全に倒れたものもあります)

 

竿が建物にかかるものがあるので、

片づけにどれだけの手間がかかるのかを想像しただけで、

げっそりします・・・(+_+)

 

咲いて嬉しい花と、困る花・・・

世の中、いろいろなバランスがあるものだと

感心させられます。

(竹藪の手入れが大変なので、枯れてくれたほうが助かる、

という意見もありますが・・・)