戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

40年前の想いに今頃気づく・・・

今日から休館です

 

でも せっかくつくった 春の企画展

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自粛ムード高まった3月からのスタートのため

あまり多くの方に見ていただけていない><

 

ってことで 

これから不定期に^^;

企画展の記録がてら

少しずつ紹介していきたいと思います

 

 

今回の企画展は

当館に大きな影響をあたえた

ゾウの化石を中心に紹介しています

 

また あわせて 

今年は40周年でもあるので館の歴史も振り返っていて

 

企画展示室にはいってすぐの黒板には

40年分の年表を作製して張っています

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今日紹介するのは

その年表の下の展示ケースの一番右手

 

歴代のパンフレットたちです

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けっこうモデルチェンジしています

当館は 戸隠村郷土資料館 から はじまったので

館名もいろいろ

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でも 

やっぱり 中身は 

戸隠山 大地の話 化石

しかも 太古との対話 とか言ってますね^^;

コンセプトはあまり変わってないのかも・・・

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そして 化石の博物館になる際には

戸隠山をおしのけて

シンシュウゾウの下顎化石が表紙を飾ったことも!

当館をかえた化石だけのことはあります

 

 

そして これは郷土資料館ができたときの

3つ折りパンフです

 

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中央の

館内のご案内 には 開館当時の想いもつづられていて

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「将来はこの貴重な化石を保管し研究や学習ができるような

完全な施設を建設しなければならないと考えます」

と書いてありました

 

スタートは

 柵(しがらみ)中学校の廃校舎

今は

 柵小学校の廃校舎

 

ん?

 

ひょっとしてまだ

 完全な施設は「建設」されてないのではなかろうか?

 

ということは40年たつけど

まだ夢半ば!!

頑張らねば><

 

 

そして このパンフのさいごに

「お帰りの時資料館玄関東側の高さ2mの岩をご覧ください

これは昭和54年の調査の際発見されたもので下祖山砂田地籍において

県道白馬線へ自然落下したものです

田中教授鑑定の結果、著明な断層痕やホタテ、サンドパイプ、ウニ等

数多くの化石が密集している貴重な資料であることがわかりました」

とありました

 

今でもこの落石は 旧化石館の玄関東側にあります

高さはもう2mないかもしれません

 

40年たってもまだ見守ってくれている岩

 

この岩が風化しきる前に

完全な施設を「建設」できたらいいな・・・

 

我々のたゆまぬ努力と

みなさまの協力があればきっと・・・いつか・・・