戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

5月なのに、雪が降りました!

今朝は寒い朝になりました。

 

戸隠山を見ると、白くなっていました。

 

そうなると、柴犬館長の視察は眺めの良いところになります。

 

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うーん 寒気が入り込むと、戸隠山はすぐ雪が降ります。

 

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こうやって白黒がはっきりすると、

右斜め下に傾斜した地層でできているのがよくわかります。

 

まるで、エベレストのイエローバンドのように見えます。

 

なかなか風情のある景観です。

 

これには、柴犬館長もお喜びでございました。

 

飯縄山の山頂も白くなっていました。

 

 閑話休題

 

この春、3月末から一か月間、観察していたあるものをまとめてみました。

 

ステイ・ホームの皆さんに向け、時間を追って紹介…。

 

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今年3月24日のブログで取り上げた「ド根性フキ」…

 

実は、その北側に新たな隆起を確認していました。

 

「ド根性フキ、その2」として見続けていました。

 

新たな活動です。

 

地質屋としては、新たな溶岩ドームの形成とか、マントルダイアピル…といった

 

大学で習った難しい言葉が頭に浮かびました。

 

アスファルトに亀裂が入り、不思議な隆起が始まっています。

 

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しかし、緑色の何かが押し上げているのを確認…

 

マグマ性のものではありません。

 

こうやって、アスファルトは割れていくのだな…

 

キク科の植物、またしてもフキノトウのパワーか…

 

 

しばらく、観察していると、

 

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今度はフキの葉っぱでした、やるなぁ フキ!

 

葉っぱもすごい力で成長します。

 

後方には、元気だったころの先代「ド根性フキ」がご存命です。

 

 

しかし、4月20日の積雪で、「ド根性フキノトウ初代」は枯死してしまいました…

 

 

 

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 この「ド根性フキ2」も、もうだめか…と思いました。

 

 

 

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しかし、先日確認すると、復活していました…!!!!!

 

(後方には、枯死した初代が見えます)

 

よかった、よかった…

 

柴犬館長のおかげで、自然のたくましさを見ることができました。

 

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「人間もコロナに負けるな!」

 

そんなメッセージをいただきました。