戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

現実とジオロジストの野望!

先日の石ころ観察のことです… 

 

歩いている途中、作業小屋の中にスズメバチの巣を発見!!!

 

🐕「これはやがて危険になるはずじゃ、撤去じゃ…」

 

との特命が下りました。

 

 

いきなり、撤去…というわけにもいかないので、

 

今日のところは、殺虫剤を噴霧…

 

何回かの波状攻撃後、様子をみて撤去という運びに…

 

先日発生した、県道沿いの土砂崩れの影響が続いています…

 

様子をうかがってみると、まだ泥濘な土砂が崩落中…

上から、ドロドロっ、ベチャ、おー落下した、という感じです。

 

影響が長引きそうです…

 

この道は戸隠方面から博物館へやってくる大型バスの道…

 

心配のタネはつきません…

 

 

火曜日の朝、梅雨の合間の晴れを狙って、鏡池にいってきました…

 

スキー場からは、鹿島槍五竜などの飛騨山脈北アルプス)、

その手前には一夜山などが並びます…

 

槍ヶ岳も見えました…

 

 

正面には、戸隠連峰がアップで…

 

これらの山々は、隆起と浸食で形成された景観です…

 

大きく崩れたり、小さく崩れたりの繰り返しでできました…

 

この風景を見ながら、解説できたらなぁ…

 

🐕「身の引き締まる思いじゃ…」

 

🐕「いったい、どのくらいの時間がかかっておるのかのう…」

 

約300万年から200万年ぐらいかと…

 

🐕「なに~、気の遠くなるような年月じゃ、わしゃ知らんぞ…」

 

ショックで寝込んでしまった柴犬館長…

 

🐕「よくもまあ、秘書は見たこともないホラが吹けるもんじゃ…」

 

生物の世代交代とは比べ物にならない、時間の壁…

 

ミミズの亡骸を食すシデムシたちを今朝見かけました…

 

 

生き物たちと、地球では大きさも時間の流れも違います…

 

それを乗り越えるのが、ジオロジストの想像力…

 

長い、長~い、その物語をかみ砕いて、わかりやすくお伝えしたい!

 

山や川の生い立ちを、みなさんに考えてほしい…

 

そんなことを考えて、この地を ベースに活動してきました…

 

今日のところは、これでおしまい…