戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

観察会 という名の作業日

昨日の夏至の日に、関東甲信地方の梅雨入りが発表されました。

東海・近畿地方も含めて遅れていた梅雨がようやく始まりました。

 

そうは言っても、今日と明日は観察会など野外で行事があるので、

あまり降ってほしくはなかったのですが、

とりあえず今日はお天気がもってくれて、助かりました。

 

本日は飯綱高原ユウスゲ自生地で外来植物の駆除作業を行いました。

オオブタクサやオオアワダチソウが繁茂している一角があるのです。

 

↑上の写真は去年の8月下旬の現場の様子です。

今月頭に、オオアワダチソウは事前に信州大学のボランティアグループが抜いてくださったので、

今日はオオブタクサを中心に抜き取ることにしました。

同じボランティアグループも来られたので、総勢20名ほどでの作業となりました。

 

まずは現地のようすを確認。

毎月通っていると、ススキを含めて草丈がどんどん伸びていることが実感できます。

(赤いリボンがついている棒はユウスゲの株の目印です)

 

アヤメの花がちょうどよい時期でした^^

 

新しく設定された散策路を一周したところで、作業開始!

 

私が最初に担当したエリアの、抜く前(ビフォアー)

 

抜いた後(アフター) です。

一年草のオオブタクサはまだ30センチほどの草丈で

根も深くはっていないので、比較的抜きやすかったです。

 

しかも先月「ワラビ採り」として同じ場所で行った作業日よりも、今回の方が立派なワラビがはえていて、

散策しつつ、オオブタクサを抜きつつ、ワラビ採りにもいそしみました・・・

お土産があるということは励みになるものです^^!

 

 

叫び声の先には、シマヘビの幼蛇がいたり、

 

 

カラスにつつかれたのか、割れたキジの卵(?)が落ちていたり、

作業をしながらも、いろいろと発見があって楽しめました。

 

 

成果はオオブタクサの山が3つほど。

これがまた秋に実を付けると思えば、ずいぶん減らせたと思います。

しかもボランティアグループは午後も作業をされるとのこと。

頭が下がりますm(__)m

お疲れさまでした!

 

7月半ばごろからユウスゲの花が咲きだしますので、

ぜひ夕方に見に来てくださればと思います。

 

 

おまけですが、館のヒメアジサイ

アルカリ土壌にした鉢のものはピンク色の花を咲かせています。

 

これはこれできれいです^^

玄関に移そうと思いますので、ぜひご覧ください。