戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

年度末は春の日差し

3月31日

とうとう年度末となりました。

今年度も多くのかたにご来館をいただき、

またブログを読んでいただいたりと、

当館をご支援いただき、ありがとうございました(*^^*)

来年度も変わらずごひいきに、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

 

一昨日から全国的に気温があがり、

サクラの開花の便りがあちこちから聞かれるようになりました。

今日の戸隠は風はひんやりするものの、気温が14℃まであがりました。

 

 

オオイヌノフグリがびっしり咲いていると、

なかなか見ごたえがあります。

 

ハコベ以外、

オオイヌノフグリも、白いミチタネツケバナも、ピンクのヒメオドリコソウも、

外来種の天下ですが、すでに里の春の風物詩。

すなおに、春の到来がうれしいです。

 

テントウムシも忙しそうに歩いていました^^

 

ちょうど外で会ったボランティアさんとお話をしたのですが、

オオイヌノフグリの花に上下があるのをご存知でしょうか?

 

 

4枚見える花びらのうち1枚が細くて色が薄いです。

これが下側になります。

雄しべは2本

わかりにくいですが、真ん中に雌しべが1本あります。

 

先ほど「花びらが4枚」としましたが、

じつは、正しい表現ではありません。

花びら状の花弁が全て付け根でつながっているので、

正確には「花冠が4つに裂けている」と表現します。

 

そのため、オオイヌノフグリの花は

花が散るときに、全体がぽろりと落ちます。

 

用済みの雄しべも一緒に・・・

 

 

 

フクジュソウもだいぶ丈が伸びてきたようです。

毎年株が増えているように思います。

ボランティアのおじさんの整備のおかげですね^^

 

木がうっそうと茂っていたころは、

日影が好きなトガクシソウを植えていたのですが、

整備する時にプランターに植え替えました。

 

今日、はじめて霜よけから出してみたのですが、

無事に冬ごしできたようです。

 

よかったです^^

暖かい日が1週間もあれば、花が咲きだすでしょう。

 

あまりにいいお天気だったので、

日向ぼっこをかねて(館内が寒すぎるので^^;)

外仕事を少々・・・

 

 

除雪車に押されて剥がれてしまう芝を、はり直しました。

山積みだった雪も、ほぼ消えましたし、

近くのプールからは、産卵にやってきたヤマアカガエルの優しい声、

巣箱の周りをシジュウカラがせわしなく飛び回っていて、

春を満喫しながらの作業でした^^

 

ちなみに、冬ごしで思い出しましたが、

パイナップルは温室ですくすく成長しています。

 

 

長い葉は40センチほどにもなりました^^

ちょっと感動です。

こうなると、次は花を期待してしまいますが

それまでにはどれくらいに成長する必要があるのでしょう?