戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

標高1,500mのお花畑と牧野展

昨日の午後は大町で植物についての集まりがあったので、

鬼無里を通り峠道を越えて白馬方面へ。

 

峠から正面に見える五竜のスキー場。

その一角が、夏から秋にかけて高山植物園になっています。

午前中、お花畑へ寄り道していきました。

 

標高800mのふもとのゴンドラの駅にいる

カモシカの子どものはく製に見送られ、

 

一気に標高1500mへ!

 

なかなかの高度感です><

(上の写真は下るときのものですが・・・)

 

駅から一歩外に出ればそこはお花畑。

アサマフウロやエゾリンドウがきれいでした^^

 

夏の高山植物のピークは過ぎていましたが、

コマクサが実を付けていたり、

ミヤマトリカブトマルハナバチが訪れていたり

個人的には大満足でした。

 

園内を巡っていると、あちこちに案内板があるので、

観察の助けになってありがたいです。

 

 

植物と言えば、今年はもちろん注目のこの人

 

 

牧野博士が命名した植物などが紹介されていました!

明治時代に牧野博士ご自身が白馬の山頂に3泊もされて、

採集会の講師をされたそうで、

そのときのエピソードも紹介されています。

 

 

ドラマでも大きく取り上げられたキレンゲショウマも!

(ショウマ好きの田〇教授、命名!!)

 

特徴的ならせん状にまいた5枚の花びらも

しっかり確認できました。

これがヒメアジサイと同じ、アジサイ科の植物なのですから、

フシギです。

 

じつは今回、こちらの植物園へ寄ったのは、

ゴンドラの駅の中に牧野博士の展示コーナーがつくられたと

うかがったからです。

 

担当のかたと牧野博士や県内の植物研究の資料のことで、

冬から何度かやりとりをさせていただきました。

 

そんなご縁もあって、

戸隠についてもコーナーを設けて下さっていました!!

 

ありがとうございますm(__)m!!!

 

ここではあえて戸隠コーナーだけ写真を掲載させてもらいましたが、

牧野博士の功績や植物の命名のことについても丁寧な解説があり、

花の写真もきれいで、展示全体がセンスがよくて感動しました。

 

植物園はこれから紅葉シーズンを迎え、

10月22日(日)まで営業しているそうです。

 

紅葉散策のおともにぜひ展示もご覧ください!

お勧めです!!