戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

お土産付きの観察会

今日は植物観察会で

先月に続き、飯綱高原ユウスゲ自生地で調査のお手伝いです。

 

前回はユウスゲの株に目印となるポールを立てましたが、

観察会の後もポールは増え、1800本ほどになったとか(!)

 

下見の時の写真で、写っているのはほんの一部です。

なかなか壮観な景色です^^;

こうなると、ワラビ採りの人に新芽を踏まれることなく、

無事に育つことができるようで、

去年よりも2割ほど株が増えているそうです。

 

今日は、周りのお花を観察しながらワラビ採りをしました。

 

こちらはアマドコロ。

 

野生のスズランも可愛らしい花を咲かせていました^^

 

フデリンドウ、エゾノタチツボスミレチゴユリ、ギンラン、

咲き始めたゼンテイカニッコウキスゲ)などの花が見られました。

 

ワラビは思ったよりは採れませんでしたが、

このユウスゲ保全の取り組みを皆さんに知っていただく

いい機会になったのではないかと思います。

 

それにしても、皆さん本当に熱心に観察されるので、

いつも感心させられますm(__)m

 

今日は近くの大谷地湿原も散策しました。

リュウキンカやオオバタネツケバナなどの花も咲いていたのですが、

特に面白かったのはこちら

 

湿原のへりの遊歩道沿いで、

切り株の上にドイツトウヒの球果(松ぼっくり)が

ばらばらにばらされて散乱していました。

種を食べようとしたリスの仕業です。

かじった跡も複数、残されていました。

 

どうも、お立ち台の上でかじりたいようで、

(周りを警戒しつつ食べるのでしょうか)

別の切り株の上も同じ状態でした。

 

 

リスがかじっている姿を想像すると

面白いですね^^