戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

かなり順調

雨です

明日以降は少し安定するようですね

まぁ

休館中だから

あまり関係ないのですが・・・

 

でも おかげで

ものすごく集中できてます

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調整しないといけないところはありますが

ぱっと見 なんかすでにできている感じでしょ?

 

予定通りなら18日からのスタートなので

まだ10日を残してこの状態

こんなことありませんでした

 

もう 不幸中の幸いとしか言えないです><

 

順調すぎて余計なことまで^^;

 

いつも担当する企画展では

賑やかしにつくってはいるのですが

 

非売品のしおりも

いつもよりデザイン豊富に

作る余裕も^^;

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大体いつもは4パタンなのですが^^;

 

欲しい人いるかな?

地名に注意

昼頃、青空がのぞきました。

この頃、雷雨が降ったり不安定な天気が続いたので、

爽やかで気持ちがよかったです!

 

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今年はつる植物、センニンソウの花つきがよく、

白がまぶしい!^^

 

昨日の個人的視察(館長とは同行していません)では、

他にも秋の花をいろいろ見ることができました。

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ナンブアザミ

南部は岩手県の南部地方のことですね。

 

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こちらのトリカブトはツクバトリカブト

茨城県の筑波です^^

 

信州は高地が多いので、比較的寒い地域に生育する

エゾ〇〇 という名前の植物は多いのですが、

それ以外もけっこうありますね。

 

北側の地名だけではない代表例がこちら

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大きなセリ科の花は ヒュウガセンキュウ

宮崎県を指す日向です。

おいしいミカンやマンゴーがなる地域の名前がついた植物が、

戸隠で普通に見られるというフシギ・・・

 

写真はないですが、ツシマママコナという

対馬の名がついた花も見られます。

発見されたときは、

その地域に固有のものと考えられていたのでしょうか。

 

しかしこれらの花にしてみれば

南国の名前がつこうが、北海道の名前がつこうが

どこ吹く風。

惑わされるのは浅はかなヒトばかり、です ^^;

 

そういえば、

戸隠の名前がついた代表的な植物トガクシソウ(トガクシショウマ)も、

長野県以外では最初に山形県で見つかったのですが、

当時そうとう話題になったようで

(なんせ、日本人が初めて学名をつけて世界に発表した

 日本を代表する植物ですから!)

なんと山形県内の、ある小学校や高校の校章にもデザインされています。

その学校に通う子どもたちは

 トガクシって何?

と思っていることでしょう^^;

地名だと認識されていない可能性もあるかな・・・

 

新種には、やたらに地名をつけないほうがいいかもしれないとも思う反面、

地名がついていることで、発見当時の物語を想像することもできますし、

コロナで旅行ができない昨今、

身近な植物からいろいろな地域を想像して、

プチ旅行気分を味わうのも面白いかもしれません・・・

 

 

 

 

 

戸隠は秋だなぁ…

9月最初の日曜日、

 

すっかり戸隠は秋らしくなっています。

 

今のところ残暑もなく、今朝などは、長袖シャツでもちょっと寒いくらい…

 

 

館は休館なのですが、柴犬館長は毎朝、毎夕の視察を

元気よく繰り返しています。

(雨の日はお休み…ですが…)

 

ツリフネソウも満開状態!

 

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このあとの熟した種が弾けるのが楽しみです。

 

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アメリカンドックを想像させる、ガマの穂…

 

ちょっとマスタードやトマトケチャップ、もってきて!

 

 

コスモスも満開です

 

柴犬館長は、こういう時には、恥ずかしがり屋で逃げてしまいます。

 

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柴犬のシンボル「巻尾」しか、撮影できませんでした…

 

 

近くの比丘尼石へも訪問!

 

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尼さんが石になったものらしい…

 

なぜ、この辻にあるのかは謎のまま…

 

 

地質学的には、飯縄山の溶岩の破片、

山麓に流れてきた土石流堆積物中のものです…

 

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戸隠の満開になったコスモス(秋桜)をお楽しみください。

 

 

 

 

隙をみて、館長の横顔撮影に成功!

 

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地区の道祖神の調査をしているところです。

 

貴重な瞬間を激写!!!!

 

🐕「秘書よ、なに撮っとんのじゃ…あほう!」

 

そのあと、こってりと絞られました!

 

今日もおあとがよろしくありませんでした…

 

 

懐かしきもの、など

しとしと雨が降り続きました。

お客さまも来られないし、寒いし暗いし、

陰気な一日となりました。

 

先日 館内で捕獲された昆虫がこれ

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トンボのようですが、違います。

ウスバカゲロウです。

幼虫は なんとアリジゴク

さいころ、実家の納屋の片隅で、

アリジゴクにアリを落として遊んだ記憶がよみがえります。

砂だけ巣の中に落とすと、底にたまった砂を 

ぺっぺっ と吐き出すようすも懐かしい・・・

 

あの大きな牙をもったずんぐりした幼虫が、

大人になるとこんなスマートな体になるのだから、

昆虫の 変態 ってやつは不思議でなりません(-_-;)

某図鑑にそのようすも写真つきで掲載されていました。

土の繭をつくるそうです。

 

数日後にはこんなものも館内で捕獲されました。

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ムカデですね。

比較的あたたかいところを好むので、戸隠では珍しいそうです。

そういえば、あまり見たことがなかったような・・・

 

実家が古い家で隙間だらけだったので、

なかばムカデと同居しているような状態でした。

朝、はこうとした靴の中にいた、

洗濯機の中に入っていた、

寝ようとして枕元にいた、 などなど

ムカデとの思い出は数限りなく、

今更これといった感慨がわきません。

 

もう一生分見てしまったということかと思います。

 

この2種に対する思いの違いはなんでしょう?

やはり、楽しい記憶と結びついているかどうかでしょうか。

ムカデは出会っても楽しいとは思えなかったし、

たたいたら2つにわかれて、それぞれ動いていたのが

幼いながら、怖く感じた記憶もよみがえりました(-_-)

 

暗い しとしと雨の中、振り返る幼き日々・・・

こんなブルーな日もありますね。

 

お口直しに紹介し損ねていた夏の花!

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フシグロセンノウ!

この日本の野生植物らしからぬ色合いは、

林道わきで見かけると、

思わず車をとめてしまいたくなります!

 

先日、地区内の隠れた名所めぐりでみかけた

この道祖神も印象的でした!

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肩を組んで、腕は腰

舞台ショーでも始まりそうな衣装?に

にっこり微笑むお顔^^

見ているだけで心がほっこり癒されました。

 仲良きことは美しきかな~~

 

 

意外と周知が行き届いている?

本日より休館

ってことで

お客様がきません(;;)

 

天も悲しんでいるのか

しとしと と 雨が降っています

(そんなことを書いてたら 結構降ってきた^^; 号泣してる・・・)

 

とはいえ

うつ向いていてもしょうがないので

できることを!

 

ってことで

企画展の準備を進めています

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いつもは遅い廊下の展示も

半分くらいは進みました

 

とはいっても 

過去に作ったものを

パッチワークするような展示

 

と思う 一方で

いろいろ集めていた(いただいていた)のだな~と

感心もしました^^

(多くの人に支えられているな~っと)

 

 

もちろん 中も 進めています

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すこしレイアウトも変わりました(当たり前ですね^^;)

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飼育展示 は 場所 を 変えて 継続

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剥製も なから そのまま

頭骨等の展示が

ケース内から出てきたものも多いので

ある意味 グレードアップ!

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ヘビコーナーは

先日の抜け殻も追加しました!

 

そして

重要な展示も形になってきています

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とはいえ

悩んでいるところも多いので^^;

時間はできたとはいっても

ぎりぎりまでかかるのだろうな~

 

それでも おかげで

ずいぶん進んだ気がします^^

明日から休館となりますが…

昨日のブログでもお知らせしましたが、

 

9月3日(金)から12日(日)まで、長野市立博物館は休館となります。

 

新型コロナ感染拡大防止のためです。

 

 

そんな中ですが、市内出身の博物館実習生が今日からやってきました。

 

「明日から休館」ということを知って、急きょ訪れたお客様もいました。

 

ありがたいことです。

 

N●Kの某番組で地質に興味が湧き、

どうしてもここに来たかった、というご夫婦です。

朝9時からきて、熱心に見学されていたので、

ちょっとだけ案内をさせていただきました。

 

お二人からは、善光寺や戸隠で謎だったことが、つながった!

長野は地質が大事なんだ!

地質学は面白いねぇ!という言葉をいただきました…

 

ありがとうございます。励みにさせていただきます。

 

休館となりますが、このブログでは、少しづつ展示を変えたりする様子を

お知らせしていこうと思います。

 

今日は、

出張していた標本がかえってきたので、その片づけを!と思ったら、

玄関ロビーのクジラの全身骨格を支える台がすごく汚れていることにショック!

 

実習生も含めて、みんなで急きょ清掃をすることに…

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雨が多かったせいか、汚れがあちこちに…

みんなで拭きとりました…

 

せっかくだから、この時期にやっておきましょう。

 

 

まだ、このブログで紹介していなかった展示も紹介します。

 

昨年、戸隠神社中社の大鳥居が立て替えられました。

その際に、基礎の部分を掘削しました。

赤土(ローム層)が、約3m程でてきたので、その調査を…

 

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戸隠中学校の生徒さんたちが、全員で赤土を5㎝ごとに刻んだものを

水で洗って、中に含まれる砂粒の分析をしました。

その結果をまとめたものを、1階の企画展示室前の廊下に展示しています。

 

実物大にプリントしたものと、ローム層中の鉱物の画像を展示しています。

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この中に、島根県大山火山から飛んできた火山灰がありました!

 

戸隠中社前の「広庭」と呼んでいる場所は、

災害の少ない安定した地盤だ、ということもわかります。

 

 

地質学のメスが、中社の広庭に入ったのは、これが初めてのことです。

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世の中、何が起こるかわからない…

 

実際に洗って、その中の砂粒を観察したのは、本当にえらい!

中学生や実際に指導された先生にも敬意を表します。

 

休館明けには、ところどころ変化しています。

秋の企画展も含め、ぜひご覧ください。

なかなか見れない、光景です。

 

9月です。

今日から9月、戸隠では急に寒さがやってきました。

雨も降ったので、宝光社や中社は、日中でも上着がないと寒いです。

 

柴犬館長は毎朝、元気に視察です…

 

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途中で季節の移り変わりを感じます。

 

秋そばの花が各地で咲き始めています。

 

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クリも今年は豊作のようです。

 

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たくさん落ちています。

 

一個や2個だと、館長も転がして遊ぶのですが、

これだけあると、近寄りません。

 

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雨が多かったので、スギ林の中もキノコの山です。

 

ちょっと不気味でもあります。

 

種類はわかりませぬ…

 

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散歩中の館長には「ひっつきむし」(この辺ではバカとも呼びます…)

が付くことも増えてきました…

 

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これはでかいフン!!! クマかなぁ?

 

これには館長も「フンっ…」ていって、見向きもしません。

 

大事なお知らせ…

 

コロナの感染拡大に伴い、長野市立博物館の休館が決定しました。

長野県からの「命と暮らしを救う集中対策期間」の要請にそったものです。

9月3日(金)から13日(月)まで休館です。

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。