戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

じつは進化している・・・

柵地区の魅力を紹介する研修の一環で半日地区内をまわったのですが、

途中で寄った荒倉キャンプ場

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鬼女紅葉の伝説の舞台としても知られています。

謡曲紅葉狩り」の聖地として、能舞台もあるのです。

 

でもこの頃は利用客もまれで、、、と話をしていたところ・・・

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奥までびっしりテントが張られていました!

常連の団体さん向けのようですが、

懐かしい三角屋根の小ぶりのテントが逆に新鮮です^^

 

奥には、小さいながら今まで見たことがなかった建物が1棟

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なんと

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五右衛門風呂でした!!

 

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お風呂からの景色がいいように、木も切られていて、

お天気がよかったら根子岳方面がよく見えそうです^^

 

オートキャンプやグランピングなど

現代のニーズに応える戸隠キャンプ場とは方向性は真逆ですが、

進化をしている姿に、本当に驚きました。

 管理をされている地元の大工さんの努力と遊び心に

頭がさがりますm(__)m

 

そうそう、キャンプ場の能舞台では、

先日、結婚式の前撮りも行われています。

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博物館でも撮影されたご夫婦です。

こんな利用方法もありですね^^ ステキです。

 

 

 

 

 

夏の企画展が終了・・・

いろいろある世の中ですが

8月最後の土日も

多くの来館者に恵まれました

ありがたいことです^^

 

そして

8月最後ということは

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(小さくて読めないかもしれませんが)

今日で 夏の企画展 は 終了 なのです><

 

(見逃した方は 週明け 火曜日 の 朝一 なら まだ間に合うかも)

 

個人的には好評をいただいた 

気がしている 

企画展だったので

少々終わるのが名残惜しい

 

でも

週明けより 

秋の企画展 への 

入れ替えを始めます

 

なにしろ 

例によって

企画展開始前は

いろいろ予定が入っていて

バタバタするようですので^^;

 

ちなみに

秋の企画展は 

9/18(土)~スタートです

 

戸隠の森のヒミツ3~希少種と外来種 

というテーマで開催します

お楽しみに!

 

そうそう 今日は^^;

化石をさがそう! の日 でも ありました

 

当館の看板イベントです

本日もいい感じに貴重な化石がでてきました

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バイ(模様までうっすら)

実はこちらはイベントで使う石を準備中に実習生が発見

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ニシキガイ

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(10㎝の釘と比べてみた)

長めの巣穴の化石

(補強せずに掘り出すのでこの後バラバラに^^;)

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キリガイダマシ

(やはり中身はバラバラに・・・ 5㎝程)

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カサガイの仲間(マツバガイかな?)

 

寒流系から 暖流系まで

浅い海から 潮間帯まで

岩場から 砂底まで

いろいろ出てきました

 

まさに お宝 たくさん>< 
化石の宝庫 戸隠! です

 

 

9月はすでに定員に達していますが

まだ 10月 11月は空きがありますよ^^

 

早い者勝ちです

人気もの?

暑さが戻りました。

午前中は戸隠牧場で植物観察会だったのですが、

標高1200mの高原なのに、

木陰を探しながら歩かないと汗だくです・・・ ^^;

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(今回も、写真家の卵の実習生から写真提供をいただきました!)

 

しかし着実に季節は進んでいるようで、咲いているのは秋の花々。

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ツルニンジンが鈴なりでした!

参加者のかたに聞かれて後で調べたのですが、

名前の由来の朝鮮人参に似た根は、

焼いたり、天ぷらや味噌漬けにしたりして食べたり、

焼酎につけて滋養強壮のための薬用酒にしたりするそうです。

 

秋の高原で人気の花といえば アケボノソウ^^

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黄色い丸い点は蜜腺で、

蜜をなめているハエが写り込んでいました。

この点が朝陽で紫色の霞がかかった朝の情景を

この花から想像したとか・・・

 

ミズキやカンボク、ブナやミズナラの実も

だいぶ大きくなっていました。

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写真はミズキの実です。今年は当たり年でしょうか。

どの木もたくさん実っていました。

 

なんとなくですが、

花の写真は参加者の皆さんが撮るのを優先していて

気が付けば、自分が撮った写真はイモムシばかりでした。

案外、参加者のかたがたにもイモムシは人気です^^

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セリ科の花(オオハナウド)に集まるキアゲハはすぐにわかるのですが

 

ウリ科のミヤマニガウリについていたイモムシは

宿題になりました。

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体の質感が茎にそっくりで驚きました・・・

手持ちの図鑑ではわからなかったので

ウリの仲間を食べることをヒントにネットで検索したところ、

キュウリやメロンの害虫になる

ウリキンウワバというガの仲間と判明しました^^!

 

さらに標本用に持ち帰ったミヤマニガウリの枝に

こんなイモムシもついていました。

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なんだこりゃ?? 斬新な形・・・!

 

同じく害虫系のサイトからたまたま見つけました。

テントウムシダマシというテントウムシに近い仲間の幼虫のようです。

甲虫の幼虫だったのですね。とげに毒はないそうです。

 

今回も面白い発見が次々に飛び出して

おかげさまで、楽しく歩くことができました^^

 

 

 

 

 

こんなものが、世の中にあるんだ!

今日は、地元の中学校の自然体験、

 

地元の地質や水質を見て回ろう!ということで、

 

まず、奥裾花渓谷で地層を見学…

 

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その後、お昼を挟んで、念仏池や戸隠スキー場を

みて回ります

 

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ここでは、大変な事件が起こりかけましたが、後述…

 

 

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戸隠スキー場では、飯縄山の火山灰層を見学

 

 

 

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飯縄スキー場の跡地では、鉄分の多い、炭酸泉があります。

 

味を見ると、金気の多い渋さがあり、シュワシュワ感もあります。

 

砂糖を入れ、サイダー代わりに飲んだという話を古老から聞きました。

 

そして、ナニコレ!!!!!?というのを見つけました。

 

中学生の発見です。

 

 

 

 

拾い上げたものがこれ!衝撃的です、

 

 

 

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鉄分がしみこんだカブトムシ♀

 

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同じく、セミ!(性別判定不能でした)

 

 

 

いや~すごいな、こんなものが世の中に存在するなんて…

 

このまま沈殿すれば、化石になるのでは…

と思いたくなるようなものたち…

 

すごい、すごい現場は、驚異にあふれています。

 

中学生も、大興奮!

 

良かった、よかった!

 

 

 

 

 

 

報告

 

念仏池で、私は、転落寸前になりました。

中学校の先生に引き上げてもらい、何とか無事でした。

 

念仏池の深さが知りたい、とのリクエストにお応えすべく、

白樺の枯れ枝を差し込んでみました。

 

かなり奥まではいるなぁと思っていたら、

ボキッと折れて、そのまま前のめりに、池に落ちる寸前でした…

 

なんとか支えてもらって、その後引き上げていただきましたが、

人生が走馬灯のように駆け巡りました…

 

スローモーションで、昨日で60年を迎えた人生を振り返るはめに…

 

 

 

これは親鸞聖人のご加護かもしれませんし、

25歳で、自ら火の中に飛び込み、即身成仏をはかった釈長明様の

お助けカモしれません。

 

あやうく、中学生の目の前で、ずぶ濡れの姿で逃げ出さざるを

えなかったかもしれません。

 

60にもなって、何をやっているんだ、という柴犬館長の声で

助かったのかもしれませぬ…

 

それとも、池に飛び込んで成仏をはかったほうが、

悟りを開けたかもしれませぬ…

 

今となっては、謎が残ります…

 

良い子のみなさん、念仏池の深さを測るときは、

こんな真似をせず、くれぐれもご用心を!

 

今日もおあとがよろしいようで…

 

 

 

 

 

 

つれづれなるまま…2

8月26日になってしまいました…

 

今日は、お昼ごろ、オニヤンマ「鬼蜻蜒」が館内に侵入しました。

 

ちょっと久しぶりかなぁ?

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このところ忙しかったので、気が付いていなかったのかもしれません。

 

この博物館に移転した時はたくさんいた気がします。

 

捕まえてみました。

 

昔は、噛まれて痛い記憶がよみがえります。

 

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この大あごがすごい…

 

 

 

さすが、日本のトンボの王様ですね…

 

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緑色の目玉もすごい…

 

黄色と黒の縞模様が、鬼がはくトラの革のパンツに見えたので、

「鬼」の名がついたらしい…

 

いやいや、不思議、不思議…

 

世の中、わからないことだらけ…

 

 

昼食後、夏の野外へ出かけました。

 

きれいな石を探したい!とのリクエストに応じました…

 

今日の成果はコレ!

 

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5円玉サイズのきれいなメノウ!!!!

 

今日は特別な撮影にチャレンジ!

 

きれいに撮れるよう、水に浸して撮影してみました…

 

 

 

 

戸隠の大地からのプレゼントをいただきました…

 

大地の神様、ありがとうございました!(^_^)v

 

 

つれづれなる…

ツクツクボウシが鳴き始めています…

 

夏も終わりに近づき、9月を迎えようとしています。

 

朝、事務室の前に、ヒガシニホントカゲの子どもが出現…

 

職員が捕まえようとすると、尾を自切して、逃亡…

 

しかも二つに…

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最後尾は、その後も動きまわっていました…

 

すごいなぁ、身を守るためには生命は何でもする…

 

 

 

しかし、人間の執念は、それを上回り、捕獲…

 

これも、これで、すごいなぁ…

 

 

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その後、お客様の案内や、

 

地質と水質の関連についてスーパー小学生との懇談会など、

 

先日の実習生へのコメント書きなど、多種多様な仕事がありました。

 

 

 

ちょっと晴れ間が出たので、

実習生と地層観察の現場へ…

 

化石をみたり、きれいな石を探したり…

 

実物を学ぶ楽しさ、この博物館の特異性を実感していただきました…

 

(パソコンでの資料整理をしている実習生のストレス解消の意味もあります。)

 

その際に見つけたもの…

 

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今朝降った雨の後に、刻まれた足印

 

イノシシのものでしょうか???

 

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ちょこちょこ動きまわっているようでした…

 

 

明日は、26日、

 

個人的にはちっと特別な日になります…

 

柴犬館長、明日は秘書をいたわってくださいよ…

 

🐕「そんなことは知らぬ、

 

  柴犬は誇り高き日本犬の末裔じゃ…」

 

🐕「なんで、人間ごときをいたわらねばならぬ…」

 

🐕「秘書のくせに、お犬様におねだりとは、生意気じゃ…」

 

 

では、館長がその気なら、こちらも考えます…

 

🐕「おぬしも人がわるくなったものじゃ…」

 

🐕「では、明日になったらほめてやるからな…」

 

🐕「今日のおやつははずんでね!!!!!ワンワン!!」

 

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自分がおねだりするときはする館長ですが、

 

明日になればきっと忘れていることでしょう…

 

南無南無、

 

今日もおあとがよろしいようで…

 

時の経過は良くも悪くも

よくあることなのですが

飼育生物は

某職員が休むとなにかをします

 

もちろん なにかとは

悪いことばかりではありません

 

今回は 脱皮 です

 

8/14にSNSでは紹介していますが

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脱皮の兆候(目が白くなる)がみられましたので

1週間以内かな~と思っていたら

 

8/22 某職員のお休みの日の午後

来館者さんの一報で

脱皮が確認されました><

 

その時はあとしっぽの先!

ってところだったようです

あまりきれいな画ではないので自主規制^^;

 

当の某職員は火曜日に出勤して

脱皮を確認

 

回収して 洗っていると

まっすぐには干せそうもないことが

わかったので

こんな感じで広げてほしました

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しっぽの先から総排泄口までは細く

そこからは太く頭までゴン太です

 

ついでに

メジャーもそわせてみたところ

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ところどころでっぱったり

へこんだりしていますが

なから 長さはこんなもん

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2m超えていますね

 

最近はお掃除するたびに

なにすんだ!と

お怒りで しっぽをバタバタします

2年以上もお世話していますのに

いいかげん慣れていただきたいのですが

なんか年々お怒りが増しているような・・・

 

 

 

そして

今日から新たな実習生がやってきました

しばらくよろしくお願いします^^

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顔出しOKとのことなので

作業中の様子をぱしゃり

 

初日にして さっそく 骨洗いして 

ホネの不足分はないか確認してもらいました

理系の学生さんではなのだけれど 

サクサク進めてくれます

 

 

顔出し確認の際に驚きのコメントが!

「ここのブログに出るのは初めてじゃないんですよ」とのこと

!!なんと!!

実は 今日は 2度目

 

確認してみると こちらが初出のブログ  

naturalhistory.hatenadiary.jp

  

集合写真ではよくわかりませんでしたが

当時小学4年生で

モミの大臣の名付け親でした!

 

いやはや^^;

かなりびっくり

 

 

あらためて 振り返ると

このブログも長いことやっているな~

 

年をとるわけだ・・・