戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

懐かしきもの、など

しとしと雨が降り続きました。

お客さまも来られないし、寒いし暗いし、

陰気な一日となりました。

 

先日 館内で捕獲された昆虫がこれ

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トンボのようですが、違います。

ウスバカゲロウです。

幼虫は なんとアリジゴク

さいころ、実家の納屋の片隅で、

アリジゴクにアリを落として遊んだ記憶がよみがえります。

砂だけ巣の中に落とすと、底にたまった砂を 

ぺっぺっ と吐き出すようすも懐かしい・・・

 

あの大きな牙をもったずんぐりした幼虫が、

大人になるとこんなスマートな体になるのだから、

昆虫の 変態 ってやつは不思議でなりません(-_-;)

某図鑑にそのようすも写真つきで掲載されていました。

土の繭をつくるそうです。

 

数日後にはこんなものも館内で捕獲されました。

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ムカデですね。

比較的あたたかいところを好むので、戸隠では珍しいそうです。

そういえば、あまり見たことがなかったような・・・

 

実家が古い家で隙間だらけだったので、

なかばムカデと同居しているような状態でした。

朝、はこうとした靴の中にいた、

洗濯機の中に入っていた、

寝ようとして枕元にいた、 などなど

ムカデとの思い出は数限りなく、

今更これといった感慨がわきません。

 

もう一生分見てしまったということかと思います。

 

この2種に対する思いの違いはなんでしょう?

やはり、楽しい記憶と結びついているかどうかでしょうか。

ムカデは出会っても楽しいとは思えなかったし、

たたいたら2つにわかれて、それぞれ動いていたのが

幼いながら、怖く感じた記憶もよみがえりました(-_-)

 

暗い しとしと雨の中、振り返る幼き日々・・・

こんなブルーな日もありますね。

 

お口直しに紹介し損ねていた夏の花!

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フシグロセンノウ!

この日本の野生植物らしからぬ色合いは、

林道わきで見かけると、

思わず車をとめてしまいたくなります!

 

先日、地区内の隠れた名所めぐりでみかけた

この道祖神も印象的でした!

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肩を組んで、腕は腰

舞台ショーでも始まりそうな衣装?に

にっこり微笑むお顔^^

見ているだけで心がほっこり癒されました。

 仲良きことは美しきかな~~