戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

色変わりの

今日、戸隠小学校の6年生の子が家の近くで変わったオタマジャクシを見つけた、という連絡が入りました。

実物を見せてもらうとそれはアマガエルのオタマジャクシのようですが、全身白っぽい色です。しかも瞳の血管の赤い色がすけて見えていることから、「アルビノ」、俗に「白子」と呼ばれる、色素をもたない突然変異のオタマジャクシであることがわかりました。
このごろ新聞では「白いツバメのヒナ」というのを見ましたが、オタマジャクシでも白いものがいるのですね。野生ではとても目立つので、すぐに他の動物に見つかって食べられてしまい、生き残る確率は低いようです。このオタマジャクシは博物館で大事に育てて、白いカエルにまで育てる予定です(もう後ろ足が小さく出てきています)。この夏は博物館に「幸運の白いカエル」に会いにお出かけ下さい。