戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

飼育関係

あと ひといき

気づけば桃の節句・・・ お雛様を出し忘れた某職員は どうしようかと悩み中・・・ それはさておき 今日は戸隠でも暖かでした しかし 館内はというと・・・寒くて まだまだ暖房は欠かせません^^; 1週間前 梅の様子を報告しましたが どうも一度咲いたもの…

芽!

春分の日もすぎて、本格的な春の到来を感じさせるおだやかなお天気の一日となりました。 近くの林ではカツラやアブラチャンといった早春を告げる樹木の花が咲き出しています。 博物館の花壇ではクロッカスが咲き、チューリップもどんどん葉を伸ばしています…

天然の干物

ここはミドルヤード[展示室(フロントヤード)と収蔵標本(バックヤード)の間をつなぐ場]を売りにしているので、ワークルームを掃除していたところ、こんなものが出てきました。 カジカガエル(河鹿蛙)の干物です。 この子は大きいのでメスだと思われます…

これはなんだ?

少し前にヒルを紹介しました。 その水槽で、奇妙なものをみつけました。 中央あたりに見えるものです。 わかりますか? とりだして撮影したものです。 どうやら卵塊のようです。 この水槽には、メダカ、ドジョウ、ミズムシ、ヒル、 巻貝の仲間などが飼育され…

赤くないけど

赤くないけど赤ちゃんです。アメリカザリガニです。 先日、水そうの中で誕生した赤ちゃんで、現在の大きさは1cmくらいです。 親たちは夏の企画展の期間中(7月26日〜8月30日)に交尾をしていたようです。ザリガニの交尾はとてもスリリングで、大きなハサミで…

冬支度

(今日は文章が長めです) すっかり寒くなってきました。 来週には寒気が入ってくるとのこと。 雪が平地でも降りそうです。 飼育している生き物たちも冬支度をはじめたものもいます。 こちらです。 茶臼山のため池で捕まえてきたものです。 なにかわかります…

カワコザラ

今年の夏に行った企画展「水辺のいきもの」で、 展示したかった生き物の一つにカワコザラという 淡水の貝類がいます。 サカマキガイやモノアラガイと同じ巻貝の仲間です。 企画展準備では見つけられなかった生き物でしたが、 ゲンゴロウを飼育している水槽で…

冬ごもりの準備

今日は秋晴れの気持ちいいお天気でした。しかし既に数日前に初雪があった戸隠、こういうお天気のいい時に、冬ごもりの準備をしっかりとしておかなくてはいけません。 今年博物館でカブトムシを飼育していた水槽の土を掘りだしてみると、既に幼虫が3cmほどに…

ドジョウの何気ない日常?

今日、館内の水槽を何気なくのぞいたら、1匹のドジョウがお腹を土の中に入れて、横たわっていました(写真①)。 「こんな恰好もするんだ〜、寝てるみたい」 とのんきに写真を撮り始めたら、背後から何やら白い影がにょろにょろと近寄ってきます(写真②)。 …

あかちゃん

今朝、近所の保育園から「得体のしれない赤子がいる」と連絡がありました。 (ここには引き取りに来てという意味が込められています) ということで、さっそく出向いてみました。 今日、保育園は焼き芋大会で、その準備のために倉庫を開けて見つけたそうです…

勘違いのフウセンカズラ

9月5日にも紹介したフウセンカズラですが、その後もどんどん実をつけ、たくさんのタネを収穫することができました。秋風に吹かれて葉も落ち、この頃は見た目にも株が弱ってきていることがわかるほどですが、なんと同じプランターから10日ほど前にまたフ…

ついに!

今日は気温が8度まで下がったところもあり、 館で飼育しているカブトムシもさすがに寒かったようで動きが鈍くなってきました。そんな日にゲンゴロウが羽化しました! ついに「幼虫をゲットして、成虫へ」計画の完成です。 8月14日に土へもぐり、26日かかって…

イモリの成長

この辺にいるイモリはニホンイモリ(通称:アカハライモリ)です。 イモリの子どもはオタマジャクシにエラが生えた形をしています。 館周辺でもイモリは繁殖していて、田んぼで幼生をとって、飼育していました。 そのうちの2匹が立派に成長しました。 (入…

タネのへそ

昨日の強風とヒョウは大きな被害をもたらしました。サルスベリの花はほとんど落ちてしまい、花壇の植物やサクラやカキの葉も傷だらけです。玄関につるしてあるクジラも負傷してしまいました。 そんな被害にも負けず、フウセンカズラの実が実り始めています。…

企画展撤収中

8月30日(日)で終了した企画展の撤収作業を行いました。 と言っても、2Fのワークルーム2への引っ越し作業がほとんどです。 飼育していたほとんどの生き物と水槽をなんとか移動しました。 移動した結果水槽数が30を超えました。 飼育種数は全部含めると60…

夏の終わりにニューフェイス

残り少ない夏の企画展「水辺のいきもの」(〜8月30日(日)あと2日!!)に 新しい仲間が加わりました。 青いカエルです。 ご近所の方が、連れてきてくださいました。 目の横に黒のラインがあるので、ニホンアマガエルであることがわかります。 眼は黒く、体…

順調に成長中

先日紹介しているヘチマとスイカは順調に成長しています。 ヘチマは十数個がみのりはじめました。 8月18日 8月26日この調子ならタワシも夢ではないかも? スイカは一つだけです。 8月22日 8月26日 現在ソフトボール大です。最近朝晩はとても涼しく、夏は終わ…

企画展示室の中で

今朝、企画展示室の明かりを点けに行くと、オオルリボシヤンマのヤゴがいなくなっているのに気がつきました。これは羽化したに違いないと部屋の中を探したところ、抜けガラを発見しました。以前にも1匹、羽化したのですが、そのときはカラを見つけることが…

驚きの成長速度

去年、夏に食べたスイカの種を花壇に播きました。 あまり期待はしていませんでしたが 今年そのタネが発芽し、ただいま急成長中です。実も1つだけついていて、 昨日は長径が5.5cmくらいでした。 今日は長径8cmです 背景の丸型ブロックと比較しても明らかに大…

侵入者

館の表に鳥小屋を改良したカブトムシハウスなるものがあります。 今年の春、カブトムシの幼虫をいただいた際に掃除をしたのですが、 その時にカブトムシの幼虫を小さくした(私の手の小指よりちょっと小さい)虫の幼虫が4匹いました。奇跡の子か!っと思い、…

にゅーふぇいす

館の近くを流れる楠川に地質調査に行ってきました。浅い海の中につもった砂や石ころの地層や、T4タフと呼ばれる北アルプスで起きた巨大噴火による火山灰などを大きな崖(地質屋さんは露頭とよぶ)で観察することができました。 その大きな崖の下を流れる川に…

さなぎへ

企画展ではゲンゴロウの幼虫を2匹飼育展示しています。 そのうちの1匹がエサを食べなくなったので、ピートモスを湿らせた土の上においたら、 もぐっていきました。蛹になるためです。1週間から10日ほどで、成虫になるそうです。 いよいよ「幼虫をゲットして…

何の花かな?

へんか(変化)して、実になる部分がすでに花の根本にできています。 ちかごろ(近頃)、雨が多くて心配したのですが、無事に咲いてくれました。 まだまだ、小さいですが成長すると50cmくらいの大きな実になります。 (↑頭文字をつなげて読むと答えになるよ)…

一皮も二皮も

企画展では様々な生き物の変化が見られます。アルビノのカエルやオオルリボシヤンマの他にも大きな変化を遂げたものがいます。それはタイコウチです。 この写真は同じ子の脱皮ガラです。 それにしても大きくなるものです。 わずかの期間に2度の脱皮。 堂々の…

うか・ウカ・羽化

一昨日から、真夏の太陽が照りつけはじめ、いよいよ夏本番です。朝、企画展示室を開けに行くと、1匹の大きなトンボがカーテンにとまっていました。オオルリボシヤンマというトンボです。でも体の色がなんとなくうすくて変わっていました。水辺のいきもの展…

フウセンカズラ

長い梅雨がおわたったようで、今日は夏らしい天気になりました。暑い日差しを少しでもやわらげ「緑のカーテン」になってもらおうと、博物館ではいろいろな種類の“つる植物”をうえています。アサガオは毎日きれいな花を咲かせ、ヘチマもだいぶ大きくなってき…

大人への階段

館で飼育している生き物は、大きな変化を見せてくれます。 先日紹介した常連さんが持ってきてくれたカブトムシのサナギもそろそろのようです。 (おなか側が見えます) テレビや新聞で紹介された白いオタマジャクシもカエルになりました。 (少し尻尾が残っ…

ねぼすけの・・・

熱い真夏の太陽から事務室を守ってもらおうと、緑のカーテン(アサガオ・ヘチマ)を育てています。特にアサガオは成長がはやく、ぐんぐんのびています。きのう、昼すぎに見に行くと、今年一番目の花を咲かせていました。朝に見た時は咲いていなかったので、…

森の王者、水辺の王者(昆虫版)

昨日企画展で展示する水生昆虫をとってきました。 とってきた一つがこれです。 なにかわかりますか? わかる人はかなり通です。 これは水辺の王者ゲンゴロウの幼虫です。 大きさは大体7cmくらいでしょうか。 甲虫の仲間は完全変態型の昆虫ですから 成虫と…

あわてんぼうの・・・

今日は朝から雨が降り続け、梅雨らしい一日でした。そんな気候のもと、アサガオがぐんぐん成長しています。2階のベランダからたらした麻ひもに巻きついて、ツルを伸ばしているのですが、変な葉っぱがあることに気が付きました。自分のツルで葉っぱを巻き込ん…