戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

世界最大の豆

インドネシアに学術調査に行ってきた職員が、素晴らしいお土産をもちかえりました!
世界最大の豆「モダマ」です。

サヤの長さは70cmもあり、何かの彫り物のようですが、それぞれ仕切られた小部屋の中に豆が入っている、れっきとした植物の実です。日本には屋久島以南に分布しているつる植物で、ずっと憧れの植物でした。その実物をじかに手にすることができて、感激しどおしでした。
しかもふると中の豆がガラガラと気持ちいい音をたてるので、楽器にもなります。届いた当初は目にするたびに思わず手にとって振ってしまい、学芸員室はガラガラ音が鳴りっぱなしでした。
冬へまっしぐらの博物館に、にわかに南国ムードがただよい、陽気な気分にさせてもらいました。サヤを割って中の豆を見てみたい!という欲求も当然ながらでるのですが、それはまた別のサヤが手に入ってのお楽しみに。