先日、地層の調査でインドネシアに行く機会がありました。そこで、変な実がなっている木を見つけました。赤い実の下に勾玉(まがたま)みたいな形の物体がくっついているのです。アパ イニ?(インドネシア語で「これは何?」という意味)と現地の人に聞くと、思いがけない答えが返ってきました。カシューナッツだと言うのです。下にくっついている勾玉みたいな部分のカラを割ると中から見慣れたナッツがでてくるのだそうです。
カシューナッツと言えば、チョコレートの中に入っていたり、ビールのおつまみとして、何度も食べたことのあるものです。でも、どんな植物でどんな風にできるのか?ということは全く知りませんでした。
甘い香りがして、おいしそうだったので実(赤い部分)をかじってみました。甘みはあるのですが、渋みもあり食感もぼけたリンゴのようで、あまりおいしいものではありませんでした・・・(ちなみに、赤い部分はリンゴに似ているのでカシューアップルと呼ばれるらしい)。
これは調べてみて知ったことですが、カシューナッツはウルシ科の植物で、ブラジル原産だそうです。ふだん食べているものでも、でき方や原産地を知らないものって結構あるものですね。